トランスジェンダーの本を小学校で扱うのは不適切?学校に批判が寄せられる

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トランスジェンダーの本を子どもに読んでもらう計画が取り止めに

米国のある小学校が、『I AM JAZZ(私はジャズ)』というトランスジェンダーの生徒についての本を子どもたちに読んでもらおうと計画していたが、周囲からの批判を受け、その本を扱うことを取りやめたという。

学校側の主張

先週、米国のウィスコンシン州マウント・ホレブ学区の小学校は、トランスジェンダーの少女についての本を子どもたちに読ませる、という旨の手紙を児童の保護者らに送った。

「私たちはジェンダーアイデンティティや性表現にかかわらず、全ての生徒が尊敬や応援を受けるに値すると信じており、トランスジェンダーについて児童に学んでもらうことは、尊敬や応援を養う最善の方法であると考えています。」

とその手紙には書かれていた。学校側は、トランスジェンダーの児童が学校でそ“本物の自分”として生活しやすくするために、その本を扱いたいと説明した。その本は、10代のトランスジェンダー女性ジャズ・ジェニングス(Jazz Jennings)さんの実話に基づいて書かれている。

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学校への批判

しかし、LGBTに反対する団体Liberty Counsel から、その学校を提訴するという脅しをかけられると、学校側はその計画を取りやめざるを得ない状況に直面した。その団体は、「心配した保護者」からの連絡を受け、その本を読むことは「親としての権利を侵害している」ことになると主張した。

学区は今後、教育委員会がこの問題を処理することになっていると述べた。しかし、学区としては現在のところ、この問題に関する方針は作られていないという。

ストーリーのもとになったトランスジェンダーの女の子

ジェニングスさんは現在14歳であり、彼女は幼い頃から自分が女の子であると感じていた。彼女がYouTubeに投稿したI AM JAZZという動画は何百万回も再生されている。

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残念なことに、彼女が自分の話をシェアしたことで批判を浴びるのは、これが初めてではないという。ある保守団体は米国のTLCのテレビ番組において、

『I AM JAZZ』は「トランスジェンダーのライフスタイルを正常なものとして扱い、若い視聴者を惹きつける若い人を使うことで、それが問題でないことであるかのように見せようとしている」

と批判していた。

画像出典:Pink News

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