リーマンゲイです、職場ではノンケのフリをしています。
ゲイであることを、わざわざ職場で公言する必要はない。
サラリーマンでゲイのC君は、ノンケのフリをして
同僚や上司に話を合わせていくうち
徐々に自分の嘘に首をしめられるようになりました。
どうせなら俺の彼女(設定)はハイスペックに。
最初は小さな嘘でした。
「結婚する予定はないの?」
「彼女はいないの?」
そんな職場からのサグリをかわすために
「長年付き合ってる彼女はいるんです」
と、小さな嘘をついただけだったのに…。
彼女の内容を話すたびに嘘が大きくなっていく。
彼には、年下のやさしい彼氏がいます。
最初は彼氏を彼女に置き換えて話をしていたのに
ちょっとした見栄から、
彼女のスペックを具体的に大きくあげてしまいました。
結果、同僚や上司と、話を合わせるたびに
C君の架空の彼女像は、雪だるま式に膨れ上がっていくのでした。
そんな良い彼女なのに…男として最低だね。
すばらしい彼女像ができあがったところで
職場の「結婚しろ」というお節介は止まりません。
のらりくらり数年が経過すると
「30を過ぎた男がそんなに良い年上の彼女と
結婚しないなんて最低だ」
と上司にチクリと言われてしまいました。
今更ゲイだなんてカミングアウトできない。
ノンケのフリをしても
独身であることは隠し通せない。
彼女がいると言えば
結婚しろと言われる。
まったくこの世は生きづらい…
C君の苦悩は続きます…。