英国国教会の指導者「同性愛は罪ではない」「子どもが同性婚をしたら結婚式に出席する」

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英国国教会の大司教、「同性愛は罪ではない」

英国国教会の聖職者で、カンタベリー大主教を務めているジャスティン・ウェルビー(Justin Welby)氏は、同性愛を罪だとみなすべきではないと発言した。また、さらに彼は、もし自分の子どもが同性愛者、あるいはバイセクシャルで、同性婚をしたいと望むのならば、その結婚式にも出席するだろうと述べた。

「もし子どもが同性婚をすると言ったら、もちろん出席します」

ジャスティン・ウェルビー氏は、英国国教会の最高位の指導者であり、彼が率いる教会としては同性婚に否定的な立場をとっている。しかし、The Spectatorのインタビューで、ウェルビー氏は、自分の5人の子どものうち誰かが同性愛者またはバイセクシャルで、彼らが同性パートナーと結婚することを望んだら、彼は彼らとともに祈り、結婚式に出席すると述べた

「私は一緒になって彼ら(同性婚をする自分の子どもたち)のために祈るでしょうか? もし彼らが私にそうして欲しいのと望んでいるのなら、もし彼らが宗教にとらわれない結婚式を望むのであれば、私は出席するでしょうか。もちろん、私は出席しますよ。」

「同性愛は罪ではない」

今回のインタビューでウェルビー氏は、教会の保守的な信徒たちを驚かすだろう発言をしたが、彼はまた、同性愛は「罪である、あるいは不適切だ」などとみなすことにも反対している。

彼は、もし自分の子どもが同性愛者やバイセクシャルであることがわかったらどうするかと質問されると、

「私は『ずっとあなたのことを愛しています。それだけです。』というでしょう。彼らがなんと言おうと、私はあなたをずっと愛していきますよと伝えるでしょう。」

と答えた。

「この国の状況は変化してきていると思う」

英国では2005年から同性パートナーシップ制度が導入され、2014年には同性結婚が可能になった。英国議会で同性婚について議論されていた2013年当時、政治家としても活動するウェルビー氏は同性婚が成立したら、「通常の意味での家族」という考え方を揺らがしかねないと発言していた。

しかし、同性婚に肯定的な姿勢を見せた今回のインタビューでは、彼は「この国の状況は変化してきていると思う」と述べていた。

「キリスト教」などと聞くと、同性愛に対して厳しい見方をしているというイメージが先行することも多い。しかし、実際には、教派によっても様々な違いがあり、また、個人のレベルではさらに捉え方も異なっていることは知っておく必要がある。

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