サンダース氏「人々をひとつに」
米大統領選に民主党から立候補し、社会民主主義者を自認しているバーニー・サンダース上院議員がLGBTフレンドリーなキャンペーンを打ち出した。彼は新しい動画の中で「Bring People Together(人々を一つにする)」という強い意思を伝えている。
「Bring People Together」
今週ニューハンプシャー州で行われた予備選挙第2弾では、民主党はサンダース氏が勝利し、クリントン氏を破った。Pink Newsによると、そのサンダース氏がLGBT・インクルーシブ・キャンペーンとして以下のような1分間の動画を公開したという。
動画の冒頭では以下のようなことが述べられている。
「私たちの仕事は、分け隔てることではない。私たちの仕事は、人々を一つにすることだ。
もし、私たちが人種や性的指向、性別、アメリカ出身かどうか、移民であるかどうかで分けてはいけないと私たちが考えているのであれば。」
さらに彼は以下のように続ける。
「白人や黒人、ヒスパニック、ゲイやストレート、そして女性や男性として、私たちが団結したとき、この国は、少数の人たちのためではなく私たちすべてのために機能させる必要がある。私たちはアメリカを大きく変えるのだ。
そして、このキャンペーンが目指しているものは、人々を一つにまとめることなのだ。」
サンダース氏とクリントン氏の同性婚に対する姿勢
サンダース氏は最近、民主党内の最大のライバルであるヒラリー・クリントン氏を、過去の彼女の同性婚に対しての考え方を引き合いに出し、「ゲイコミュニティ全体を侮辱している」として非難した。一方、サンダース氏自身は長年LGBTの権利を支持してきたと主張する。だが、彼の同性婚に対しての見方も、曖昧な部分があったと言われている。
クリントン氏は熟慮を重ね2013年に同性婚に賛成の立場を示した。一方、サンダース氏が同性婚を公に支持したのは彼女よりは早かったものの、2009年のことであり、それほど差があるわけではない。
サンダース氏はまた、選挙運動中はLGBTの権利に対し、クリントン氏ほど発言してこなかった。一方クリントン氏は4月の一番最初の演説でゲイカップルについて言及していた。
また、クリントン氏も同様に、LGBTに関する広範囲にわたる公約を多く掲げており、その数は24にも上る。サンダース氏のLGBTに関する公約は7つほどであるという。
共和党の候補者は?
もちろん、同性婚の法制化を覆しかねない共和党の候補者と比較すれば、サンダース氏もクリントン氏も、LGBTという視点から見ればずっと期待できるということは言うまでもない。
ドナルド・トランプ氏が最高裁判所の同性婚に関する判決を覆すことも視野に入れると話した一方で、テッド・クルーズ氏やマルコ・ルビオ氏は、その計画を支持しているという。
画像出典:Crush Rush / Shutterstock.com、Pink News