アスリートがカミングアウトしやすい環境づくり
GAY STAR NEWSによると、スポーツ平等財団(Sports Equality Foundation)は、LGBTのアスリートがカミングアウトをしやすいような環境を整えていく方針を明らかにしたという。この財団は、アスリートのカミングアウトが社会に与える影響力を通じ、ポピュラーカルチャーも変化させていくことができると考えている。
スポーツ界のLGBTのカミングアウトを応援
スポーツ平等財団は1月20日、LGBTのアスリートやコーチ、そしてスポーツを牽引していく人たちによるカミングアウトを後押ししていく方針を固めた。
このスポーツ平等財団は、5年前に英国のラグビー選手ベン・コーエンが設立した、いじめ防止のためのスタンドアップ財団から生じたものである。
「私たちは数え切れないほどのアスリートやコーチたちからの、スポーツ界におけるカミングアウトをめぐるより強力なサポートの必要性、そしてカミングアウトが社会にもたらす変化を訴える声がありました。」
「財団ではそのようなカミングアウトの変化を作り出し、いじめに悩んでいる人たちに対して尊敬できるようなロールモデルを与えていきます。この問題を解決していくことへの自然な流れです。」
財団の委員会の共同会長パトリック・デイビス(Patrick Davis)氏はそう述べた。
また、財団のTwitterでは以下のように投稿されている。
Welcome to the age of sports equality. We exist to empower LGBT athletes, coaches and sports leaders. https://t.co/PtHLqDeACp
— SportsEqualityFnd (@sports_equality) January 20, 2016
スポーツにおける平等の時代へようこそ。私たちはLGBTのアスリート、コーチ、そしてスポーツリーダーたちに力を与えるために存在しています。
カミングアウトが与える意味
この財団は、10万ドル(約1178万円)を以下の4つの分野に投資する考えを明らかにしている。
- LGBTの人がカミングアウトの際に必要とされる手段や方法を提供する
- 真実を伝えることで、公式に、または非公式にカミングアウトをする
- LGBTの人たちのロールモデルとなる
- 文化的な進歩を導く
また、財団の委員会共同会長キャスリーン・ハッチ(Kathleen Hatch)氏は、以下のように述べている。
「スポーツは私たちが文化を変化させていく上で、心を開放してくれる重要な鍵となります。」
「カミングアウトのサイクルはそれ自体が進歩しており、またより大きな文化の変化をもたらします。私たちは、個人がもつ驚くほどのパワー、そしてスポーツ界でのカミングアウトが与える意味を強く信じています。もし私たちがスポーツの文化を変えることが出来れば、私たちはポピュラーカルチャーを変えていけるのです。」