サービス内容と社内環境の整備に取り組む
2016年6月23日、大手航空会社ANAがLGBTに関する取り組みを本格的にはじめることを発表しました。
性的マイノリティであるLGBT(※)に対する社会的な課題認識は日々拡大しています。このような状況から、ANAではお客様サ-ビスおよび社内の福利厚生などに関する対応を加速させ、多様な価値観を尊重する環境づくりを推進していきます。
ANAではダイバーシティ&インクルージョンを積極的に推進し、社会全体が多様性を認め合いながら、より良い社会の実現に貢献していきます。
提供サービスの窓口を広げたANA
同性パートナーも保険受け取りを可能にしたライフネット生命と同じように、今回のANAの発表では既存のマイレージサービスや特典サービスを同性パートナーも受け取れるようになっています。
変更点1
「ANAカードファミリーマイル」の「ファミリー会員」登録が可能に。
登録には、住民票もしくは自治体が発行する証明書が必要とのこと。
変更点2
特典利用者登録が可能に。
本人のマイルを家族が利用できるサービスの登録が、同性でもできるように。
また、羽田空港、成田空港、大阪伊丹空港のANAラウンジなどのトイレには「どなたでもお使いください」とジェンダーに配慮した案内を追加する予定。
社内環境の整備にも取り組んでいくことを発表
◆社員向けLGBT相談窓口
社内に相談窓口を設置し、ANAグループ社員からの個別相談に応じる体制を整えます。
◆社員向け啓発プログラムの充実
今月より、マネジメント層を対象として、LGBTに関する理解促進に向けた啓発プログラムの強化を図ります。
◆福利厚生制度のLGBT対応
「同性パートナーを配偶者とみなす」ことを前提として、祝い金や弔慰金の支給、休暇など各種社内福利厚生制度への対応を進めます。
社員数10000人を超える大企業であるANA、そして「2016年卒 人気就職先」1位にも選ばれているだけあり、世間からの注目度は高くなるでしょう。
今年はじめのパナソニックのLGBT支援宣言に続き、今後の活動から目が離せません。