同性カップルを里親に持つ少女を取り上げた雑誌を保守団体が非難―しかし結果は予想外の方向へ

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保守団体からの批判で、チャリティ団体への寄付が3倍に

米国のローティーン向けの雑誌アメリカンガールで同性カップルの養子となった少女が取り上げられると、ある保守団体がそれを同性愛を擁護しているとして非難し、ボイコットを始めた。しかし、それによってこの養子の父親が運営するチャリティ団体へ注目が集まり、団体への寄付が3倍に増加したのだという。

同性カップルの養子の話が取り上げられる

11歳のアマヤ(Amaya)という少女は里親制度を通して、5年前兄弟と一緒にとあるゲイカップルに養子として引き取られていた。、アメリカンガールという雑誌は先月、彼女が里親制度を利用して現在の家族と暮らし始めるまでの話を取り上げた。アメリカンガールのもとにはアマヤの他にも何千もの話が寄せられていたが、人々の心を動かすとして、アマヤの話がその中から選ばれたのである。

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保守団体からの批判

すると、同性愛に反対しているワン・ミリオン・マム(One Million Moms)という保守団体が雑誌で「伝統的でない家族」が取り上げられているという話を聞き付け、アメリカンガールとその親会社であるMattelに対して、同性愛を擁護していると非難し始めたのだ。

「この雑誌は…記事を書くにあたってほかの子どもを選び、文化的に中立の立場を取ることもできた」

と反同性愛団体は主張し、この少女を取り上げたアメリカンガールとMattelに対してのボイコットを行うよう促していた。

保守団体から非難された結果…

しかし、状況はワン・ミリオン・マムが思っていた通りにはことは進まなかった。多くのメディアでは、少女アマヤやその家族、そしてアメリカンガールを擁護する立場でこの話が報道されたのだ。

また、アマヤの父親の1人は仲間と設立したコンフォート・ケース(Comfort Cases)というチャリティー団体を運営しており、そこでは服やリュックサック、歯ブラシや動物のおもちゃなどの必要なものをケースに詰めて里子に提供している。

たくさんのメディアが報道し、この団体に注目が集まった結果、団体への寄付額は昨年の3倍にまでのぼったという。また、昨年と比較して500個以上多くケースを作ることができたのだ。

結果的に、ワン・ミリオン・マムが批判したおかげで、皮肉にもこのチャリティー団体は多くの寄付を集めることができたことになったのだった。

画像出典:LGBTQ Nation

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