【2015年終了】ヤバかったよねコレ!Letibee LIFE 2015年LGBTニュースランキングを発表します

時代が動いた?! 2015年のLGBT

2015年も、もうすぐ終わりますね。Letibee LIFEの編集長ながらLetibee を経営している身でもある私としては、今年もなんとか(いろいろな意味で)生き延びることができた…と思ったりしていますが、みなさんは、年末いかがお過ごしでしょうか?シングルのゲイの方々は、今日も元気にゲイアプリで男探しでしょうか。パートナーのいる方は、ぬくぬくとコタツで楽しんでいるのでしょうか。どうでもいいですが私のある友人はクリスマス直前に恋人ができたらしいのですが、どう見ても友人がクリスマス要員にされていた感があったので今頃はもう別れているのでは?などと想像しています。サンタの贈り物だったのでしょうね、かわいそうに。

そんな2015年ですが、今年はLGBTにとって激動の1年だったのではないでしょうか。渋谷区の同性パートナーシップ条例、米国全州における同性婚合法化、ライフネット生命の同性カップル向け生命保険商品開発などなど….大きな動きがたくさんありました。ここでは2015年にあったLGBTに関する大きなニュースをまとめておきたいと思います。1月, 2月, などと時系列順にやるとつまらないので、編集長である私の独断と偏見により、勝手にヤバかった順にランキングづけして発表したいと思います。

10位 Apple CEO ティムクック氏がゲイをカミングアウト

Tim Cook

今や誰もが利用している Macbook、iphone などの生みの親であるApple 社CEOのティム・クック氏がゲイであることをカミングアウトしましたね。見た目がゲイっぽく見えないので、驚かれた方もいるのではないでしょうか?彼がカミングアウトした理由、実はすごいイケメンなんです。

「実は、私は(オフィスの)デスクに置いてあるキング牧師と、ロバートケネディの写真を観て、「人生の中でずっと大事にすべきことは、他人のために自分は今何をしているか?という問いかけである」というキング牧師の言葉を自分に問いかけています。

ゲイであるというだけで学校で差別されたり、いじめられたり、親からも見捨てられたりしているゲイの子たちは少なくありません。そして、私は彼らのために何かしなければいけないと思いました。私は、自分の個人的な部分についてよく考えてみると、私は自分が思っているよりも大きな影響を人々に対して起こせるのだということに気づきました。私はみんなに真実を伝えたいと思いました。カミングアウトを通じてそういった苦しんでいる人たちを助けることは、私の義務であると思ったのです。」

正義感あふれすぎててどうしよう。Apple というと天才的なスティーブ・ジョブス氏のイメージがどうしてもまだ強いと思いますが、ティムクック氏は違う意味で素敵ですね。なんというか、優しさと知性がにじみ出ているので、iphoneみたいなすごいものは新しくは生まれなくても、カスタマーサポートセンターとかを素敵にさせてくれそうな、そんな感じがしますね。

9位 日テレ、ドラマ “偽装の夫婦” を放映

偽装の夫婦

これもLGBTコミュニティの中では、Twitterなどで非常に話題になりましたね。ゲイやレズビアンの人がメインの話としてとりあげられるドラマは 『同窓会』以来で、『同窓会』では新宿二丁目に人がいなくなったと言われるほどだったそうですが、「意外に面白い」「次が楽しみ」という声が結構あがっていたので、このドラマもなかなかLGBTの間でも人気だったのではと思います。

「オネェ=ゲイ になってる!オネェじゃないゲイもいる!」などという批判もありましたが、まぁまぁ、そこまで息つめて正論張って頑張らなくても…ドラマ見ながら美味しいご飯でも食べて、楽しく生きていきましょうよ…とか思っていたり。

8位 五郎丸の出現

五郎丸選手、出現しましたね。実は彼はメディアで騒がれるずっと前からゲイコミュニティでは「かわいい」「イケメン」などと結構話題になっていました。短髪ヒゲマッチョというゲイ界における三種の神器をクリアしているだけでなく、犬顔(?)でラグビー選手で優しそう….という彼のコンボによって、多くのゲイたちがその魅力にやられたようです。

来年2016年はトップリーグという、よくわからないですがとりあえずラグビーの日本トップを決める大会があるそうで、早速ながらもぜひ頑張って頂きたいですね!

7位 武藤貴也 衆院議員、男性を買春していたことが判明

男性を買春していた武藤貴也衆議院議員が、買春相手の男性によって男性を買春していた事実を暴露されました。欧州の国々などではLGBTの国会議員は普通にいますし、日本でも議員にLGBTがいることは自然なように思います。このニュースもLGBTコミュニティの間で話題になりましたね。

6位 トランスジェンダー女性職員「女性トイレ使用禁止は差別」経産省を訴訟

toilet

トランスジェンダーのトイレ問題。当事者以外には気づきにくいかもしれませんが、実はコレ、トランスジェンダーからするとかなり切実な問題です。皮膚疾患などの影響で性転換手術ができなかった当事者は、「手術を受けないなら男に戻ってはどうか(戻れるものならとっくにそうしてるわ!)」などと言われたりするなどして、訴訟に踏み切ったそうです。ここでバシっと裁判所が「女性トイレを使わせないのは差別だ」などと言ってくれれば、企業など他のところでも対応が迫られるようになるかもしれませんね!裁判所が公正に判断してくれることを祈ります。

5位 北丸雄二氏「『隠れホモ』はLGBTとは関係ない」→Twitter で炎上

ジャーナリストであり、オープンリーゲイである北丸雄二さんが上記の発言をし、Twitter で炎上。またこの中の「エンカレッジ」という単語もゲイコミュニティの間では話題になりました。

外国の、特にアメリカの人と話していてたまに「カミングアウトは義務である」という意見を聞くことがあります。10位のティムクック氏も”私の義務だと思った”と言っていますね。カミングアウトをしない人は、カミングアウトをして一生懸命戦っている人たちのことを考えていない自分勝手(Selfish)な人間だという意見で、なかなか日本の方からは聞かない意見ですから、彼の発言にピキンと来た人も少なくなかったのではないかと思います。

私は見た目も中身も、家族にも友人にも全人類(ただし同性愛が合法の国のみ)にフルオープンなゲイですが、オープンなLGBTのために自分もオープンにすべきだという意見も、隠して生きていくのは選択だ という意見も、両方ともわかるし社会状況などからもオープンのしやすさなどは変わってくるので、どちらが正しいというのはないのでは?というのが私の意見です。シリアとかだと、オープンにすると死刑で殺されますから、オープンにできません。ただ、LGBTにとって暮らしやすい日本社会を作るために一番効果的なのは、より多くの人がカミングアウトすることだとは思います。

4位 海老名市議会 鶴指議員「同性愛者は異常人間」で炎上

この破壊力は、すさまじかった。「異常動物、ご来店よ〜!」などと、「異常動物」がゲイコミュニティでも話題になりました。しかし、今までも石○元都知事を筆頭にして同性愛差別発言はあったのですが、ここまで同性愛差別発言がメディアで騒ぎになるようになったのは感慨深いですね。私にとっては「ハイハイ、またこういうのね」という感じでしたが、メディアのこれほどまでの騒ぎ具合は初めてのことでした。テレビとかでも取り上げられましたからね。

異常動物という言葉は、よく思いついたなというか、なんだか笑みがこぼれてきてしまいますね。自分こそが正常だと信じているという意味で、裸の王様を思い出します。

3位 “シャイニー” の出現

もうこれは1位にしてもいいんじゃないかと思えるくらい、LGBT(特にゲイ)コミュニティで話題になりました。シャイニーゲイとは、ゲイの飲み屋、イベント、ホームパーティなどに積極的で、ライフスタイルが全体的に輝いているゲイの人たちのことを指します。

私にも友人に何人かいますが、素敵な生活をしていますね。基本自分のことしか気にしてないので、別になんとも思わないですが、ホームパーティなどに勤しむ姿はちょっと滑稽にも見えます。インスタグラムなどで必死にシャイニーさをアピールしているのを見たりすると、他人にどう見られるかよりも、自分が楽しむことが一番では?とか思ったり。自己アピール、どうもお疲れ様です。

2位 米国全州にて同性婚合法化

米国同性婚合法化

これはやっぱり外せないですね。Facebook などでもプロフィール画像をレインボーにする人が続出し、とにかくめでたい雰囲気になりましたね。映画「ミルク」などを見ると、米国のLGBTたちがどれだけこの日まで頑張ってきたのかがよくわかります。アメリカで認められた法律は日本でも真似られる傾向があります(欧米では○○だ、という意見が強くなる)から、アメリカでの同性婚合法化は日本の同性婚合法化にも一歩近づいていると言えると思います。

1位 同性パートナーシップ条例

shibuya-partnership1

「予想通りすぎる笑 つまんねー!」という顰蹙を覚悟の上で1位にしました。いまさらすぎて解説する気も起きませんが、渋谷区を皮切りに世田谷区など様々な自治体にて同性パートナーシップ条例が施行され、日本における同性愛者の権利獲得は前進し、パートナーシップ条例を皮切りに企業も動き始めました。

私は今年もっとも覚えている経験が1つあります。それは4月1日の各全国紙の一面に同性パートナーシップ条例が取り上げられた時のことです。まさか全国紙が同性愛に関するトピックを取り上げる日が来るなんて…想像もしていなかった私には、あまりにも衝撃的でした。いろいろと条例の内容など賛否はあるとおもいますが、それでも日本全体に衝撃を起こした、2015年1位を飾る、ビッグニュースだったと思います。

2016年はどうなる?

いかがでしたでしょうか?2015年はLGBTにとって激動の時代だった、ということがよくおわかり頂けたと思います。

2016年はどうなるのでしょうか?歴史的な観点から考えると、以下のようなことが起こりうる可能性があるとおもいます。

  • より多くの自治体が同性パートナーシップの施行を開始する
  • 大阪府、東京都など都道府県の自治体が同性パートナーシップの施行を開始する
  • より多くの企業がLGBTでも利用可能な商品やサービスを開発し提供する
  • (もしかしたら)どこかの同性カップルが同性婚なんでできないねん、と訴訟を起こす→裁判所が同性婚の可否を発表→同性婚合法化?

来年は果たして世界は、社会はどうなるのだろうと思いながらも、…Letibee LIFEの我々はLGBTの生活に寄与することに今後も集中し、みなさまに、より求められる情報を届けるメディアであり続けます。来年もどうぞよろしくお願いします。それでは、良いお年をお過ごしください!

READ  結局、養子縁組ってどうなの?養子縁組したレズビアンカップルの話

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です