6歳のトランスジェンダーの女の子
ある6歳のトランスジェンダーの女の子は、自分でペニスを切り落とそうとしたり、学校の男子トイレを使わずに済ませようと水を飲むのを控えたりしていた。彼女の両親はそういった彼女の行動に困惑していたが、今回、彼女はトランジションを開始することができたという。
女の子として生きたいブリエラ
オーストラリア・メルボルン居住の女の子、ブリエラ(Briella)は男の子として生まれたが、女の子として生きることを望んでおり、昨年9月に性別違和を有していると診断されていた。
「自分が大人になったら、父親のようにヒゲが生えた見た目になるのかと、彼女に尋ねられたことがあります。」
ブリエラの母親、キラ・カーマイケル(Kirra Carmichael)さんはAustralian Daily Mailにそう話した。
「私が『そうだよ』と答えると、彼女は狂ったように、手に負えないほど泣き出してしまいました。」
「彼女は『なぜ私は女の子に生まれなかったの?』『ペニスはなくならないの?』と訪ねてきたのです。」
ブリエラの自傷行為
カーマイケルさんは、彼女が自分自身を傷つけようとしたのをみて、最終的に助けを求めようと決心したという。
「彼女は階段でわざと怪我をしようとしていましたが、どれだけの期間そうしていたのかを私は知りませんでした。」
「自分のペニスを切り落とそうとしたために、感染病にかかりペニスがて腫れてしまうこともありました。」
「脱水症状で一週間学校に行けなかったこともあります。」
「男子トイレを使いたくなくて、彼女は水を飲むのを拒否していました。そのため彼女の唇はいつも割れていました。」
トランジションを開始させることを決心
しかし、ブリエラの両親は、トランスジェンダーについての情報が手に入るセミナーに参加したり、ジェンダーの専門家に会ったりしたことで、ブリエラにトランジションを開始させようと決心したという。
クランボーン・サウス小学校のスタッフもブリエラのバックアップをしてくれ、彼女が過ごしやすいように色々を整え、また安心した学校生活が送れるよう、LGBTについてクラスメートに教えるなどのプログラムを導入してくれたという。
カーマイケルさんは、自分たちにとっての次のステップは、彼女の名前を“ブリエラ”に法的に変更することだと話している。
「それはとても大きな選択です。でも私は彼女が後戻りすることはないとわかっています。」
「周りの人たちは私たち両親がここに到達するまでにどれだけのことを乗り越えなければならなかったのか、わかっていないと思います。」
「自分がやっていることが正しいのかわからなくて眠れない夜もたくさんありました。」
しかし、この次のステップをすぐに達成するのは難しいようだ。母親としては、ブリエラが十分に大きくなるまで、ホルモン投与などの他の治療法について、伝えることができないのだという。