ファッションブランドGucciが、トランスジェンダー女性をモデルに採用
GAY STAR NEWSによると、トランスジェンダー女性のハリ・ネフ(Hari Nef)さんが、ファッションブランドのGucci(グッチ)とモデル契約を成立させたという。これは、トランスジェンダーの女性としては初めてのことである。しかし、彼女が紳士服のランウェイに登場したことでGucciは批判を浴びることとなってしまった。
Gucciに寄せられた批判
ファッションブランドGucciがトランスジェンダー女性として契約したモデルを、男性のランウェイ・ショーに登場させたことで批判を浴びている。
女優でも出るのハリ・ネフさんは、1月18日にイタリア・ミランでのランウェイを歩いた後、トランスジェンダーとしては初めてGucciとモデル契約を結んだ。
彼女が紳士服のランウェイに登場した理由
なぜ彼女が紳士服のランウェイに登場したのかということについては、多くの疑問が寄せられていた。
そんな中、ネフさん以外にも、頭からつま先まで男性用にデザインされたルックスでランウェイに登場していた女性が、7人いたという事実が明らかになった。
実は、これはGucciの新クリエイティブ・ディレクターアレッサンダロ・ミケーレの考える、ジェンダーに流動的なファッションの一部だったのだという。
トランスジェンダーのモデルとして
昨年、ネフさんはIMG社と契約し、同社と契約を結んだ最初のトランスジェンダーモデルとなっていた。
Lenny Letterによれば、彼女は契約前に、IMG社のアイヴァン・バート(Ivan Bart)代表との対談をしていた。バート代表によると、彼は過去にもトランスジェンダーのモデルに会ったことはあった。しかし、彼らは自分たちのジェンダーアイデンティティに注目を集める仕事に興味を示さなかったため、契約を見送ったのだという。彼らは“トランスジェンダーのモデル”ではなく、“モデル”として見られることを望んでいたという。
一方、ネフさんは違ったようである。彼女はバート代表に対し、
「そういった仕事を私に全部ください。」
「私は働きたいのです。」
と話していたのだった。
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