「HIVはキスでは感染しない」を伝えるキャンペーン
12月1日は世界エイズデーである。それを記念して、英国のHIV団体であるNational AIDS Trustは「Pop-Up Kissing Booth」と呼ばれるキャンペーンをロンドンのソーホーで行う予定だという。
Pop-Up Kissing Booth
12月1日の世界エイズデーに合わせて、ロンドンのソーホー地区にはPop-Up Kissing Boothが設置される予定だ。このブースはLGBTのクラブのシルク・ザ・ピンクと雑誌Attitude Magazineによって開かれる。キャンペーンでは、通りがかりの人が、シルク・ザ・ピンクのドラァグ・クィーンや雑誌Red Hotのモデルのアレックス・マウンテン（Alex Mountain）にキスをするチャンスをもらえるのだという。
（Red Hotのモデルのアレックス・マウンテン）
このキャンペーンの目的
このチャリティ・キャンペーンは、HIVはキスで感染してしまうという間違った理解をしている人に「キスでは感染しない」という事実を知ってもらおう、という目的で行われる。HIV団体のNational AIDS Trustの調査によると、キスを通じてHIVが感染すると考えている人は16%にものぼり、この数字は10年前の4%から4倍になっている。
National AIDS Trustの代表であるデボラ・ゴールド（Deborah Gold）氏は、
「このブースはとても楽しく、しかし大切なメッセージを強調する場所になるだろう。…この国では、HIVについてのありもしない話やデマを信じている人が多すぎる。これはHIVに感染している人たちに対する偏見に繋がり、より多くの人を病気にかからせている。こんな時代を終わりにする時が来たのだ。」
彼はさらに、行政による国全体としての取り組みの必要性なども含め、以下のように語った。
「HIVについての基本的なことやどのように感染するかをこれだけたくさんの人が知らないというのは、とてもショッキングなことで、政府は学校で性行為や交際についての教育を必修にすべきだということを表している。
キスをするブースは重要なこと、つまりHIVはまだここに存在していて、人々はそれについてもっと学んでいく必要があるということを楽しく理解する場所だ。」
画像出典：Pink News
