トルドー首相がゲイの議員の家族と一緒に写真を撮る
カナダの若き新首相、ジャスティン・トルドー氏が、オープンリーゲイの大臣の家族と一緒に撮った写真がソーシャルメディアで拡散されて話題となり、一般の人々から褒め讃えられている。
ゲイの大臣の家族と写真を撮るトルドー首相
下の写真はトルドー政権が、LGBTの問題に関してより前向きな考え方であることを示しているとして、人々から賞賛を集めている。トルドー氏は、ゲイをオープンにしているスコット・ブリソン議員の家族と一緒にポーズを取っている。スコット・ブリソン氏は新内閣で大蔵省の大臣に任命されている。
ケベック州のLGBTの人権活動家であるローラン・マッカチョン氏がFacebookに投稿したこの写真は3000人以上にシェアされ、その多くがトルドー首相を褒めたたえた。
トルドー首相を賞賛する声
マッカチョン氏は上の写真に添えてこのように書いている。
「スコット・ブリソンさん、おめでとうございます。双子のクレアとローズ、そしてその父親である新しい大蔵省大臣とマキシム・サン・ピエールさん。ジャスティン・トルドー首相との写真。世界でこんなにオープンである様子を見せている国はほとんどない。」
また、コメント欄には以下のような感想が寄せられた。
「彼のオープンな様子を見ると、彼のことをさらに好きになるよ。」
「自分のことをフェミニストと呼ぶのを恥ずかしがらず、ゲイカップル(そのうち1人はこの国の大蔵省大臣)とその子どもたちと写真を撮るだけでなく、そうすることを誇りに思ってもいる総理大臣!」
注目のトルドー新内閣
トルドー氏は先週、保守党のスティーブン・ジョセフ・ハーパー前首相に代わって就任したばかりだ。これでカナダは10年ぶりに政権が保守党から自由党に交代した。フェミニストを自称している彼は、完全にジェンダー平等な内閣を結成した。内閣の官僚30人のうち、ちょうど半数の15人が女性なのだ。内閣における女性の割合が50%という数字は、フィンランド(62.5%)、スウェーデン(52.9%)に次いで世界第3位にあたる。
トルドー首相は、ジェンダー平等な内閣を結成した理由を聞かれると、シンプルに「2015年だからね。」とだけ答えた。
トルドー新内閣が注目されているのは男女の数が等しいという点だけではない。この内閣には上述のゲイの大臣、障害を持つ大臣が含まれ、また比較的若い年齢の大臣がいるほか、さらに宗教や人種の点でも多様性に富んでいる内閣でもあるのだという。今後のトルドー政権の活躍にも注目したい。
画像出典:Pink News