同性カップルに認められた新たな権利とは?
パートナーの看病のために有給休暇が取得できるように
2月25日、アメリカ労働省からFamily and Medical Leave Act (FMLA)の最終規則が提出された。これは同性カップルに新たな権利を保障するものである。
Gay Star News: Obama administration redefines ‘spouse’ to give gay couples medical benefits
これまで同性カップルは、パートナーや家族が病気に罹った際、看病するためには無給休暇を取らなくてはならなかった。しかし、この改定によって同性パートナーは異性間カップルと同等の権利を持てることになる。
労務大臣のThomas Perez氏は以下のように語る。
「私たちのこの行動は、あなたが誰を愛そうとも、だれもが同等の権利や保障を受け取れるようにするものです。(中略) これによって深刻な病気や家庭状況になった際にも、失業する不安を味わうことなく済みます」
また、Human Rights Campaignの重役であるDavid Stacy氏はこの取り組みを以下のように評価する。
「最高裁判所がアメリカ全土の平等を認可するまで、この改革は大きな意味を持ちます。オバマ政権がすべての人の権利保障の実現に努めていることは賞賛に値するでしょう」
渋谷区のパートナー証明書に見られるように、日本でもLGBTの保障が公に議論されるようになってきた。しかし、今回の記事で紹介したように、労働における具体的な保障について改革を進めているアメリカと比較してみると、日本はまだまだスタートラインに立ったばかりだといえる。盛りあがってきた議論を一過性のものにするのではなく、継続的なものにしていくことが重要だといえるだろう。
渋谷区のパートナー証明書については下記の記事をどうぞ。
【速報解説】渋谷区パートナーシップ証明書の条例案文を解説!