※前回記事
感染初期の人で集まる会合
HIVの感染が発覚した後、私はHIV陽性だと知ったばかりの感染者が集まり、行うグループミーティングの「ピアグループミーティング」というものに参加しました(NPO法人ぷれいす東京が行っています)。突然のことであり、不安な気持ちを抱えた者同士が集まり、現状を話したり、感染原因等を話したり、今後について学ぶ場です。ここでは、『仲間がいる』そう感じられるミーティングですので、HIVに感染した方はぜひ参加して頂きたいと思います。
病院の診察を終えて
HIVに関して、病院の診察を済ませた僕らは、区役所等にYさんが行く関係上、一旦新宿で解散し再度夜に新宿で待ち合わせることになりました。僕はぶらぶらと新宿を散策したり、映画を見たりしながら時間をつぶし、約束の時間が近づいた為、待ち合わせ場所で待っていました。
新宿はとても人が多い。もし、この雑踏の中にHIV感染者がいても見た目には分からないから、他の人から見て僕がHIV感染者だとは分からないんだろうなぁ、とぼんやり考えていました。そんなことをぼんやりと考えていたらYさんが戻り、合流しました。
「これに参加してみない?」
個室の居酒屋に入り、食事をしているとYさんから提案がありました。『これに参加してみない?』そう言ってYさんはとあるチラシを僕に渡してきました。
【感染を知って6か月以内の陽性者の為のピアグループミーティング】そのチラシにはそう記載がされていました。
『色々と他の人の状況とかも知ることが出来ると思うんだ。どうかな?』
自分以外にそういった人と会うことが出来る。他の人の状況も知ることが出来る。そう思い、私はYさんとピアグループミーティングに参加することにしました。
参加の申し込み
僕がピアグループミーティングに参加した頃は、まずNPO法人ぷれいす東京に電話をし、予約をしていました。(現在も特に変更は無いようです。)後日、まずは利用登録を行い、内容を聞きます。この時点で参加するかを決めても問題ないようです。僕とYさんは電話をし、ピアグループミーティングに参加したい旨等を話しました。とても丁寧に対応して頂き、まず内容の説明と利用登録を行う日取りを決め、電話は終了しました。
ミーティング前の利用登録
それから数日後、僕とYさんは指定された事務所に向かっていました。こんなところにあるんだねぇとかYさんと話しながら歩いていました。事務所に到着し担当者様を呼びました。担当者の方がいらっしゃり、ピアグループミーティングの概要・施設の利用方法・個人情報に関すること等色々な説明を事細かに丁寧にお話し頂き、僕とYさんは利用登録を済ませました。
ここで僕とYさん以外の方に会って、話を聞くことが出来る。
そう思いミーティングを楽しみにし、後にしました。
つづく
画像出典:FBA
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