ゲイ・バイセクシャルでサロン通いの男性は皮膚がんになる確率が高い
今週の米国医師会の皮膚科の雑誌( the Journal of the American Medical Association Dermatology)に掲載された研究で、ゲイやバイセクシャルで日焼けサロン通いの男性が皮膚がんになる確率が非常に高いという結果が得られた。
セクシャリティによるがんの発症率の差が発見される
研究者らは、ゲイやバイセクシャルの男性がストレートの男性に比べて、皮膚がんのリスクが非常に高いことを発見した。これは日焼けマシーンの普及と関連があると考えられている。データは、カリフォルニア州と米国全体の186,575人から集められ、その中には78,487人のストレート男性と、3,083人のゲイまたはバイセクシャルの男性が含まれていた。
日焼けマシーンと皮膚がんのリスク
米国全体では、6.7%のゲイとバイセクシャルの男性が皮膚がんにかかったのに対し、ストレート男性では3.2%だった。これは1年以内に屋内の日焼けサロンなどを訪れたかどうかと関連していると考えられ、ゲイとバイセクシャルの男性は5.1%が日焼けマシーンを使用していた一方、ストレート男性ではわずか1.6%だった。
一方で、レズビアンとバイセクシャルの女性には嬉しい発見があった。男女間で皮膚がんのリスクに差があったのだ。彼らは4.2%が日焼けマシーンを使用していたが、皮膚がんになる確率は1.6%だった。
研究者の見解
研究者はまた、以下のように指摘している。
「私たちはセクシャルマイノリティの男性の間で皮膚がんになる確率が高く、彼らはまた、日焼けマシーンを使うことも多いと発表しましたが、これは予防可能な皮膚がんの原因でもあります。」
「日焼けマシーンの危険性に注目した予防の取り組みや皮膚がんの早期発見により、セクシャルマイノリティの男性の間での皮膚がんの確率を下げることができるかもしれません。」
さらに、この研究の共同執筆者であり、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の皮膚科教授であるSarah Arron博士は、Newsweekに以下のように語った。
「私たちは、このような男性の間で皮膚がんの発生率が非常に高い事実を発見してとても衝撃を受けました。」
「屋内サロンが若い女性の間で主に流行っていて、日焼けサロンの文化が大学生くらいの女性を中心としていることはよく知られています。しかし、ゲイやバイセクシャルの男性に対してその行動を改善させていくべきであるとは、誰も思っていなかったのです。」
今回の研究では、日焼けマシーンの使用によって皮膚がんのリスクが高まることから、ゲイ・バイセクシャルの男性に日焼けマシーンの使用者が多いため、このような結果が得られた。ゲイであること、あるいはバイセクシャルであることと、皮膚がんの発症率の直接の因果関係については語られていないことに留意すべきである。
画像出典:Pink News
2つのグラフはPink Newsより作成しました。