LGBTのカミングアウト
初めてのカミングアウトを覚えていますか?
緊張と不安が混じりあい、手汗をかくほどの瞬間。
相手が家族や親しい友人なら尚更ドキドキしてしまいますよね。
『カミングアウトしたい。でも、理解してもらえなかったらどうしよう。』
きっと誰もが一度は悩んだことがあるはずです。縁を切られたら、絶交されたら、気持ち悪がられたら…とネガティブな想像ばかりが浮かんでくることでしょう。
でも、もしかしたら、相手は最大の理解者になってくれるかもしれません!
【自分らしく生きるためにカミングアウトしたい】
【この人にだけは本当の自分をわかってほしい】
という人のために、カミングアウト方法をいくつかご紹介します。
1,手紙を書く
自分の気持ちを、一番落ち着いた状態で相手に伝えることができる方法です。カミングアウトするに至った過程を1から10まで書いてもいいですし、シンプルにカミングアウトするだけでもいいと思います。
手紙では相手の反応をもらえるかどうかわからないので『手紙の返事が欲しいかどうか』は書いておいたほうがいいかもしれませんね!返事を待ってるあいだはヤキモキするかもしれませんが、心を込めて書いた手紙なら、きっとあなたの気持ちは伝わってるはずです。
2,電話で話す
直接口で伝えることができる方法です。顔を見て話すのはちょっと…という方におすすめです。話の切り出し方と、話す内容をある程度考えておけば、緊張も和らぎ落ち着いて話せます。
職場や学校など、他の人には聞かれたくない場合はまずは電話で話し、その後に時間をもらって直接会ってゆっくり話せたらスムーズかもしれませんね!
3,SNSに投稿する
FacebookやTwitterなどに投稿するのは難易度がやや高めの方法です。他の方法と違い、ネット上の不特定多数の人へのカミングアウトになるので、セクシャリティーをオープンにしたい人向けです。特定の人へのメッセージではないので、『自分はこう生きるぞ!』という意思表明としては有効だと思います。しかし、SNSではセクシャルマイノリティーに対してとても受容的な人がいる一方で、嫌悪感を露わにする人もいます。そういった人に出会っても大丈夫!という気概を持っておくことが大切です。
4,直接会って話す
相手に一番気持ちが伝わり、相互に想いを共有できる方法です。
顔を見るとうまく言葉が出てこなかったり、話の順序がぐちゃぐちゃになってしまったりするかもしれません。相手の反応によっては感情的になってしまうかもしれません。しかし、ゆっくり時間を掛けてでも自分なりの言葉を出せたら真剣さは伝わるはずです!焦りは禁物です。
あらかじめ「話したいことがある」と伝えておけば、相手も時間を空けてしっかり聞いてくれます。手紙や電話という方法をとった後でも、会えるのなら少しでも会って話せたらより良いですね!
信頼関係を築く
もし、本当に理解して欲しい相手なら、日頃から信頼関係を築いておくことが大切です!
ぼくは手紙、直接会って、SNSなどの方法でカミングアウトした経験があります。『カミングアウトの成功=理解してもらった』ということなら成功も失敗もしました。しかし、ぼくは成功したかどうかよりも『相手に心をこめて誠実に伝えることができたか』が重要だと思っています。理解して欲しいと自分の気持ちだけを押し付けるのではなくて、相手の気持ちや言葉にも耳を傾けることがカミングアウトをする上で必要なことではないでしょうか。
LGBTが社会で徐々に受け入れられるようになってきた中で、『カミングアウトすべき』という雰囲気にプレッシャーを感じる当事者も少なからずいます。絶対にカミングアウトしたくない・できないというそれぞれの状況や環境があるからです。そういったこと踏まえて、カミングアウトは無理をせず、無理強いをさせてはいけないというセンシティブな問題でもあります。
カミングアウトが、『自分らしく生きるための第一歩』『より良い関係性への第一歩』になるといいですね!
画像出典:cura cares