バイセクシャルってなに?
bisexual; 両性愛者。異性も同性も好きになる人のこと。
タイプは「好きになった人」
「ロングヘアーの女性が好き」
「筋肉質な男性が好き」
「映画が好きな人がいい」
わたしたちは、他人を魅力的に感じる要素をそれぞれ持ち合わせています。俗にいう”タイプ”というものです。
「好きなタイプは、好きになった人」という選択があるように、バイセクシャルにとって相手の性別が異性なのか同性なのかは重要ではないのです。
ストレートの人(異性が好きな人)は、よくこんな質問をします。
「男性と女性、結局どっちの方が好きなの?」
「誰でもいいの?(付き合えるの?)」
答えはどちらもNOです。
バイセクシャルは自分の意向に関係なく、異性も同性も好きになることがあります。まさに、「好きになった人がタイプ」の究極の形です。また、好きになった相手の性別により、自らを「ストレート寄りのバイ」「ゲイ寄りのバイ」「ビアン寄りのバイ」と表現することもあります。
既婚ビアンって?
既婚ビアン、という言葉を聞いたことがありますか?「結婚しているレズビアン」という意味です。男性と結婚しているのに女性が好き?どういうこと?と思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし世の中には、様々な過去を抱えて既婚ビアンでいる人もいるのです。
女性が好きでありながらも、世間体のため、安定あるいは子供を望み、男性と結婚する女性。
男性と結婚し、出産し、同性愛に目覚める女性。
いったい、彼女たちは何を抱え、何を感じているのでしょうか?
既婚ビアンになったきっかけ
▼46歳主婦・ヒロコさん
23歳の時に3年交際していた男性と結婚し、翌年に長女を出産しました。わたしは23年間ストレートで、女性に興味をもったことは1度もありませんでした。子供を産んでから、夫とはセックスレスになりました。理由はいくつかありました。子育てと家事に疲れ、夫への関心がなくなってしまったこと。女ではなく、「母親」になってしまったこと。
家にいて、毎日同じことの繰り返し。イライラしては、夫にきつく当たりました。彼はわたしを気遣って子育てに積極的に協力してくれましたが、夫婦の関係は良くなりませんでした。手際の悪い彼がわたしを手伝う度に、「男は出産した女の気持ちが分かってない」と思いました。次第に男性に対する嫌悪も感じるようになりました。もう、この時点でストレートには戻れなかったと思います。そして、わたしの狭い世界には女性しかいなかった。それは他のお母さんたちです。彼女たちは強くて優しくて、気が利いて、繊細で。女性のそういう部分に惹かれるようになりました。
娘が成人し、わたしは夫に離婚したいと話しました。もちろん「実は女性が好きでした」なんて言えるわけもなく…。ただ自由になりたいとだけ伝えました。離婚は承諾してもらえず、現在は別居中です。夫とは出会えてよかったと思うし、娘のことも心の底から愛しています。娘が独立できるようになったら、自分らしくいられる第2の人生をスタートさせるつもりです。
バイセクシャルであることを恥じないで
もし、あなたもしくはあなたの身近な人がバイセクシャルであるなら。
それは素晴らしいことです。
異性と同性、どちらかひとつだけを選ぶ必要なんてありません。
あなたが大切に思う人を、大切にすればよいのです。
No matter gay, straight or bi, lesbian, transgendered life
I’m on the right track, baby. I was born to survive.
(ゲイでも、ストレートでもバイセクシャルでも、レズビアンでもトランスジェンダーの人生を送っていても、私は正しい道を進んでいるのよ。生き残るために産まれたの)
Born this way/Lady Gaga