アメリカの最高裁判決後、20万人近くのアメリカ人が同性婚
世論調査機関GALLUPから、約97万2000人のアメリカ人が同性婚をしているという推定が出された。そのうち今年6月26日に米国全州で同性婚が可決してから結婚した人は約20万人にものぼるという。
合計で約100万人のアメリカ人が結婚
このデータでは、最高裁判決が下される前と後で、数千人のLGBTのアメリカ人へのインタビューから得られたデータを使用して計算された。ちなみに、the Williams Instituteによると、アメリカ人の3.5%はレズビアン、ゲイ、バイセクシャルと自認しているというデータが出ている。
今回の世論調査では、最高裁判決後からこれまでで96,000組が結婚しており、判決前も含めると、合計972,000人のアメリカ人が同性のパートナーと婚姻の関係にあるという。
判決前に同性婚が合法であった州、そうでなかった州のどちらにおいても、判決後の同性婚の数は上昇している。また、同居している同性カップルで結婚している割合は38%から45%に上昇したという。
同性カップルの間でも結婚が一般的になっていく?
GALLUPのゲイリー・J・ゲイツ氏は、アメリカ全州で同性婚が認められたことは、同性カップルの関係を根本から変えていくだろうと、以下のようにコメントしていた。
「もしこれらの傾向が続いていくのならば、親密な関係にある同性カップルの間では、近いうちに結婚がより一般的なステータスとみなされ、ドメスティック・パートナーシップ(アメリカのパートナーシップ制度)を追い抜いていくだろう。」
アメリカの同性婚への姿勢
今年初めに同性婚に賛成していた市民は60%だったが、賛成する割合はそこからも上がり続けている。
一方で、最高裁の判決を好ましく思っていない層ももちろん存在する。同性愛に反対するリック・サントラム共和党議員は、最高裁の判決が覆されない限り、同性婚によって「世界的な危機」がもたらされると主張しているという。
画像出典:Pink News