アップルCEO ティムクックがゲイをカミングアウトした理由

Tim Cook

ティムクックがトーク番組に出演

9月15日、アップルのCEOであるティムクックがアメリカのトーク番組「The Late Show」に出演。番組では様々な質問がなされ、その中で「なぜゲイだとカミングアウトしたのか?」という質問を受け、ティムクックがその理由を語った。

「私の義務だと思った」

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コルベア氏(聞き手)「最近ゲイだとカミングアウトしましたね。これもアップルによるアップグレードの一種なのですか?それとも新しく追加された機能ですか?(笑)」「僕がこんな質問をしたのは、アラバマという土地のせいで、あなたは性的指向のせいで辛い経験をしたことがあり、その経験から、世界中で同じような苦しみを持っている人たちを助けたいと思ったのではないかな、と思ったからです。」

ティムクック「そうです。実は、私は(オフィスの)デスクに置いてあるキング牧師と、ロバートケネディの写真を観て、「人生の中でずっと大事にすべきことは、他人のために自分は今何をしているか?という問いかけである」キング牧師の言葉を自分に問いかけています。ゲイであるというだけで学校で差別されたり、いじめられたり、親からも見捨てられたりしているゲイの子たちは少なくありません。そして、私は彼らのために何かしなければいけないと思いました。

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私は、自分の個人的な部分についてよく考えてみると、私は自分が思っているよりも大きな影響を人々に対して起こせるのだということに気づきました。私はみんなに真実を伝えたいと思いました。(中略) カミングアウトを通じてそういった苦しんでいる人たちを助けることは、私の義務であると思ったのです。」

 カミングアウトの持つ価値

カミングアウトをしてうまく人生が開けた当事者もいれば、悪い結果を生んでしまった当事者もいる。ティムクック氏は自身の影響力を用いて、ゲイであることをカミングアウトすることで少しでも同性愛者にとって生きやすい社会にしなければ、という義務感からカミングアウトをしたのだろう。日本でもこのように、政治や経済で影響力のある人物がカミングアウトをする日がいつか訪れて欲しいと、筆者は思う。
画像出典:Tim Cook On Speaking Up For Equality

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