「アフリカ」と聞くと、治安が悪い、いろいろな伝染病がある、発展途上である、といった想像をする人が多いのではないだろうか。実際に僕が南アフリカに行ってくる、と友人に話した時、やはり「病気に気をつけてね」「危険な目に合わないようにね」と言われることがほとんど。
しかし!
そんなイメージを払拭するかの南アフリカ旅行。今回から数回に分けて、色々な観点から発見した魅力をシリーズごとに紹介します。
本記事では、南アフリカ共和国 ケープタウンの更なる魅力をお伝えしたい。主に本記事では、ケープタウンのナイトライフをご紹介。
南アフリカシリーズ1つ「同性婚ができる唯一のアフリカ国。自由を表現する陽気な港町ケープタウンの魅力 – デイタイム編」はこちらから。
世界自然七不思議 天空の大地 テーブルマウンテン
テーブルマウンテンは、ケープタウンのシンボル的存在で、標高約1kmの位置に3kmにもわたる台形状の山で、新・世界自然七不思議の一つだ。ちなみに他の新・世界自然七不思議には南米アマゾン(Amazon)の熱帯雨林、ベトナムのハロン湾(Halong Bay)、アルゼンチンのイグアスの滝(Iguazu Falls)、韓国の済州島(Jeju Island)、インドネシアのコモド(Komodo)国立公園、フィリピンのプエルトプリンセサ地底河川国立公園が選出されている。
画像: https://dumirocks.wordpress.com/tag/table-mountain/
数多くのハイキングコースやトレッキングコースも用意されているが、基本的には山頂にいくまでロープウェイに5分ほど乗る必要がある。
「嫌だ。」
普通に日本語で言いました。ここが南アフリカであるということを忘れ、日本語でしっかりと「嫌だ」と発音しました。
若干の高所恐怖症をもつ著者。非常に怖い。
先に別のロープウェイが降ってきます。
「MURIです」
そんなこともいっていられず、観念して乗ります。
ロープウェイの内側に入ると、床にあたる部分が回るのだが、窓が空いている状態にある。
こんな細いロープで数十人支えてるなんて、いつも思うが本当に正気の沙汰じゃない。
図らずもお尻の締まりも良くなる。
そんなこんなでなんとか生還し、山上に到着。
頂上からはケープタウンが一望でき、大西洋の景観にも圧倒される。また、ワインや軽食が食べられるレストランもあり、景色を見ながら、現地のワインも楽しむことができる。
テーブルマウンテンから見る夕焼けがとても綺麗でした。
なんか偶然カップルが写ってる(嫉妬)
いつまでもお幸せに。
ロープウェイのお土産やさんのおばちゃんが日本語を知っているというので、聞いたみたら。
「チュッ!サミシカッタ!!」と言っていた。
どこで覚えたそんなの。
さあここから夜は本番へ!!!
アートとクラフト文化が身近に。毎週木曜日はアートの日
前の記事でも書いたように、ケープタウンはアートとクラフト文化が非常に身近にある。毎週木曜日は、街の中でもチャーチストリートと呼ばれるギャラリーが多く点在する通りではフリー・マーケットが行われたり、ギャラリーがこぞって店を開け、多くの人が集まる。
とても賑やか。
ギャラリーも数多くあります。
その中で不穏な空気感を発見…。
…ん?
…..ん??????
キティーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!
仕事を選ばないことで有名な日本が誇るハロー・キティですが、こんなところにも…ちょっと切ない気持ちを感じながら、日本にいると自覚することのないナショナリズムが僕の中にも流れていることを知りました。
箱庭ディナーショー – ヘドウィグ・アンド・ザ・アングリーインチ
こちらはゲート69(GATE69)。毎日のようにディナーショーやイベントが行なわれている。
出迎えてくれるパープルのドレスに身を包んだドラァグクイーンはキャシー・スペシフィック(Cathy Specific)。ステージのパーソナリティとして、活躍している。
現在は期間が終了してしまったが、著者が訪れた2016年の11月にはヘドウィグ・アンド・ザ・アングリーインチが上演されていた。ステージまで数メートルという距離の中で、演者の生歌を聴くことができる。
画像: https://www.facebook.com/Gate69CapeTown/
こちらのカップルは一番最前列で観劇していたゲイカップル。
左がP&Gのゲイブル(GABLE)と呼ばれるLGBTとアライの社内コミュニティの代表を務めているディラン。ケープタウン出身だそう。右はヨハネスブルグ出身のクリストファー。二人はヨハネスブルグに在住で、ディランの同窓会のために、二人で来たんだとか。
彼らに南アフリカのことを聞いてみた。
南アフリカはLGBTにとって住みやすい?
都市部では確かに住みやすいし、自分たちがゲイだということをカミングアウトしても、ある程度は大丈夫かな。
都市部は、ということは地方はまだカミングアウトできる環境では無い?
そうだね。まだまだ都市部以外の地域はコンサバだし、教養があると思っている人と話をする時も、地方でセクシュアリティの話はできないかな。
もう周囲の人にはカミングアウトしている?
僕は会社でもGABLEと言われるP&GのLGBTとアライのための社内コミュニティで代表を務めているし、カミングアウトしているよ。
僕も友人や家族にはすでにカミングアウト済みだよ。僕らはまだ幸せな方だね。アフリカの中では発展している国だけれども、貧富の差も激しいし、レズビアンやトランスジェンダーの人に対するレイプ事件なんかもあったりするから。
まだまだそういった問題も残っているんだね。
同性婚ができるとはいえ、まだまだ人の意識の問題は残っているよう。また、二人はまだ結婚の予定はないと言っていたが、二人が選ぼうとすれば二人は配偶者同士になれるという状態であることがしみじみと幸せであると感じた。
著者である私も、手放しに現行の日本の婚姻制度をそのまま戸籍上同性のカップルにあてがうことに諸手を上げて賛成はできないが、選択肢があるということは少なくとも現状より良いと考えている。
いつか日本でもそういった選択肢が来ることを願わずにはいられなかった。
ゲート69のフェイスブックページはこちらから
ケープタウンのゲイナイトライフ
ゲイの皆様お待ちかね。ケープタウンのゲイナイトライフ。
基本的には木曜から土曜日にかけて、週末に向けてがやはり盛り上がるよう。
地域的に住む場所も分かれていることもあって、クラブは白人が多く集まるクラブと黒人が多く集まるクラブがありました。
こちらが白人が多く集まっていたクラブCrew Bar。比較的、多人種の人々がいました。女性も入店可です。
店舗の中身は見せられませんが、店員は全員パンツ姿、全員マッチョでした。
お酒を飲む夜のお仕事であの身体を維持するのは人間の摂理に反しているような気にかられましたが、店員さんはことごとくマッチョでした。
すごい。
300ランド(日本円で現在2600円程度)でボディショットという注文ができるのだけれど、これがまたすごい。
好きな店員さんを選び、その喉元にテキーラのショットを垂らし、胸の筋肉の中央を垂れるテキーラを舐めて飲む。というお酒にもマッチョにも酔ってしまうというなんとも豪快な飲み方。
テキーラショットのマッチョ割り、2600円。ケープタウンにていかがですか。
HPがなかったので、情報はこちらからどうぞ。
もう一つのゲイクラブがZero021 Lounge。写真を撮ってくるのを忘れてしまいました。無念。
こちらは黒人の方が多く集まる場所で、日本でもよく聞くクラブミュージックよりも、アフリカンミュージックの方が頻繁に流れていました。
こちらもHPがなかったのでこちらから。
著者は行けませんでしたが、ゲイサウナに行かれたい方は「Hot House Cape Town」で検索すると出てきますので、そちらも併せてどうぞ。
今回はケープタウンのナイトライフについて紹介しました。
次回は南アフリカのもっとも魅力的な場所のひとつ、サファリをご紹介します!
※全ての店舗、人物は撮影/掲載の許可をもらって撮っています。