LGBTを手話で表すとどうなるの?
お久しぶりです。もすです。今回は、LGBTに関する知っておいたほうがいい手話表現を紹介したいと思います。でも手話はよくわからない…という人も多いはず。
そこで、ろう×LGBTアクティビストDeaf-LGBT-Centerの山本芙由美さんに手話表現を監修いただきました。
山本芙由美さん
大阪市在住。耳の聞こえない「ろう者」のLGBTを支援する団体「Deaf-LGBT-Center」の代表者。セクシャリティはクィア。 2007年兵庫教育大学院で障害児心理を専攻、博士前期課程修了。 同年夏、後に戸籍婚をする、ろうトランスジェンダーの諒さんと出会う。 2012年8月NHK「バリバラ」セクシャルマイノリティの回で諒さんと出演。 2013年10月「セクシャルマイノリティと医療・福祉・教育を考える全国大会」ろうLGBT 分科会担当。以降、ろうLGBTサポートブック&動画制作に関わるなど、ろうLGBT活動 を幅広く開拓中。また、性別違和感をもつ人たちへのピアサポートも行う。 2015年8月には第17回世界ろう者会議(トルコ、イスタンブール)ろうLGBT分科会で 日本グループ代表として発表。
山本芙由美さん、ご協力ありがとうございました。
手話ということなので、gifアニメーションで見ていきたいと思います。 (gifアニメーションを利用できる環境でご覧下さい。)
※名詞表現の多くは、日本語の口の動きを用いる場合があります。ここで紹介する「トランスジェンダー」と「セクシュアルマイノリティ」は、コマ数の関係上、口の動きを省いています。予めご了承ください。
”ゲイ”の手話表現について
まずは、ゲイの表現について
親指をたてて、胸にあてるという感じですね。
巷ではこのような表現などがあります。
しかしこれ、日本語で言う「ホモ」に近い表現(侮辱語として捉えられうる)なので、使う際には注意が必要です。
続いてこのような表現もあります。
日本語で言う「オカマ」に近い表現なので、これも同じく、注意が必要です。
続いて、”レズビアン”の手話表現について
小指をたてて、胸にあてるという感じです。
ちなみに、巷ではこのような表現などがあります。
両手の小指をすり合わせる動作ですね。日本語で言う「レズ」に近い表現(侮辱語として捉えられうる)なので、注意が必要です。
続いて、”バイセクシャル”の手話表現について
親指と小指をたてて、胸にあてるという動作ですね。
そして、”トランスジェンダー”の手話表現について
以前の表現は、両手の人差し指でTという形をつくって、人々の表現をするそうなのですが、
2015年6月第1回ろう×セクシャルマイノリティ全国大会での検討により、変更になったそうです。二本指を胸にあて、手首をくねらせながら、前にだすという感じですね。
続いて、”LGBT”の手話表現について
両手それぞれ、「L」をつくります。片手の「L」から、手首を左右に動かしながら離していくという動きです。
最後に、”セクシュアルマイノリティ”の手話表現について
片手の中指を表向きにたてます。もう片手を「L」の形にして、人差し指を親指に近づけながら、表向きに立てている中指の手に横にスライドしながら近づけるという動作です。
…いかがでしたか? さらに詳しく知りたい!という方は、「ろうLGBTサポートブック」というものがあります。
ネットでの閲覧用はこちら↓
ろうLGBTサポートブック
LGBTsで手話を使う人たちのインタビューの動画も紹介されているので、ぜひ、チェックしてみてくださいね。
deaf-lgbt-center.jimdo.com
以上、LGBTに関する手話表現を、(一部)紹介しました。