ソルトレイクシティの新市長にレズビアンが選出
米国ユタ州のソルトレイクシティで、レズビアンを公表しているジャッキー・ビスカップスキー(Jackie Biskupski )氏が新市長となることが決定した。オープンリーレズビアンの市長が誕生するのは同市では初めてのことである。
教会の影響力の強いソルトレイクシティ
ソルトレイクシティは、末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)によって作られた街であり、LGBTに対して厳しい教えを持っている。最近でもモルモン教では、同性婚をしている人は背教者であり、教会を冒涜しているなどといった新しい規則が設けられていた。
そのようなLGBTに反発する教会の根強い影響力にも関わらず、今回オープンリーレズビアンであるビスカップスキー氏がソルトレイクシティ新市長に選出されることとなった。
レズビアンの市長の当選
ビスカップスキー氏は市長選挙で52.19%の票を獲得し、現市長のラルフ・ベッカー(Ralph Becker)氏を破り、11月17日に当選が確定した。彼女は当選を受け、以下のように語った。
「私たちは、今日がこれからの歴史に残る日であると思っています。…しかし今日は歴史を作っただけの日ではなく、人々のための日でもあります。自分たちの声が届いていないと感じていたこのコミュニティ内の多くの人びとのために変化が起きた日でもあるのです。」
「1月31日にこの選挙が始まったとき、私は変化をもたらし、人々の市長になり、そして市役所を開かれた透明性のある、そしてソルトレイクシティの住民たちのパートナーとなって協力していける場所にすると発言ました。…私たちの思いが投票者の方々と共有できたことを、私はとても謙虚に受け止めています。」
周囲からの喜びの声
ユタ州最大のLGBT団体である Equality Utahのトロイ・ウィリアムズ(Troy Williams)氏は以下のように述べた。
「彼女の勝利したことで、ユタ州の全てのLGBTの人たちが、性的指向によって公共サービスの制限を受けることは絶対にないのだという力強いメッセージを受け取っただろう。私たちは市長に選出されたビスカップスキー氏とともに、ユタ州全ての住人のためになる政策を進め、取り組んでいけるのを楽しみにしている。」
画像出典:Pink News