バイセクシュアルは男性よりも女性に多い
男性よりも女性の方がバイセクシュアルの割合が多く、またゲイはバイセクシュアル男性の5倍存在するという調査結果が、今週イギリスの国家統計局から発表された。
イギリスの世帯調査の結果
イギリスでは世帯調査が国内の数千人の成人を対象に行われ、調査にはセクシュアリティについての質問も含まれていた。調査によると、全体の成人の1.1%がゲイまたはレズビアンであると回答しており、0.5%がバイセクシュアルであると回答した。
一方で、自分がバイセクシュアルであると回答した女性は全体の0.7%で、男性の0.3%に対して2倍以上の開きが見られた。
更に、ゲイであると回答した男性は1.5%で、これはバイセクシュアルと回答した男性の5倍にのぼる。一方、女性ではレズビアンとバイセクシュアルの回答の割合が0.7%ずつと同じであり、レズビアンであると回答した女性は、ゲイと回答した男性の約半数という興味深い結果であった。
女性のバイセクシュアルが多い理由
男性よりも女性にバイセクシュアルが多いという結果は、アメリカで今年行われた「バイセクシュアル女性はバイセクシュアル男性の3倍である」という研究結果にも一致する。
その研究によると、女性はより恋愛関係や性欲に対しての考え方が変わりやすいという。また男性のほとんどは「自分は100%ホモセクシュアルあるいはヘテロセクシュアルである」と答えたのに対し、女性は「相手の性別よりも相手の性格のほうが大事である」と、相手の性別に対してより柔軟な考え方をしている人が多かったと報告された。
ヘテロセクシュアルは全体の92.8%
国家統計局によると、全体の92.8%はヘテロセクシュアルであると回答したという。これは自分のセクシュアリティを段階的に表そうとしたときに(0が完全なヘテロセクシュアル、6が完全なホモセクシュアルであるという7段階)、イギリスの18歳から24歳の若者の約半数が「自分が完全なヘテロセクシュアルであるとは言い切れない」と答えた今年の調査結果とは異なっているようにも感じられる。
ただ、これらの調査方法の違いには注意すべきだ。今回の調査では自分のセクシュアリティを段階で表したのではなく、与えられたセクシュアリティの名前の中から1つを選ぶ選択肢式であった。そのため結果が異なるのは当然であるともいえる。セクシュアリティはグラデーションであると言われるように、段階式の調査のほうがより実態を反映できる可能性もある。
画像出典:Why are there more bisexual women than bisexual men? , Your boss is more likely to be gay than you are