英国・プレミアリーグのトップ選手2人がカミングアウトをするつもりであると発表
英国のサッカー・プレミアリーグの2人の選手がゲイであることをカミングアウトするつもりだと、24日、英国メディアのMirrorが報じた。そのうち1人はイングランド代表選手とされている。
サッカー界における同性愛
もし選手がカミングアウトをすれば、英国のサッカー史上、画期的な出来事となると予想される。彼らはゲイをオープンにして活躍するプレミアリーグの選手となるのだ。サッカー界のカミングアウトについて、以下のようなことが述べられている。
「(カミングアウトで着せられる)汚名は完全になくなり、一般市民もずっと寛容になっている。…この状況でサッカー界では、同性愛者はこれから包摂していくべき最後の分野だと言えるだろう。」
「サッカーは常に男らしいゲームであって、残念なことにひょっとすると他のスポーツよりも、スタンドから攻撃的なやじがとばされるかもしれない。…しかし、最終的にはもっと多くのスポーツ選手がゲイをオープンしていく傾向にある。」
2人の選手について、名前などは明らかにされていないが、彼らは既にその家族や友人にカミングアウトしており、所属チームやサッカー協会からも支持を得られているという。
ルーク・ショー選手は否定
今回の報道を受けて、マンチェスター・ユナイテッドのDF、ルーク・ショー選手(20)がゲイではないかと騒がれていた。しかし彼は「僕ではないよ。みんな、噂話をするのはやめようか」と自身のツイッターで否定した。
サッカー選手のカミングアウト
昨年、アストン・ヴィラFCのMF、トーマス・ヒツルスペルガー選手が引退後、ゲイであることをカミングアウトしていた。彼は当時のことについて以下のように話している。
「僕にとって、まだ現役でプレーしている時に(カミングアウトするの)は不可能だっただろうね。ファンとかほかの選手とかがってことじゃなくて、メディアの関係で。」
「理想としては、(ゲイであることなんて)気にすることじゃないと思うんだけど、僕たちは2014年に生きていて、まだそれについて(メディアで)話題にするんだ。」
一方、ジャスティン・ファシャヌ選手は1990年に、現役でありながらもゲイであることをカミングアウトしていた。彼はその8年後、37歳で自ら命を絶っていた。
また、英国・リーズでもプレーしていた元アメリカ代表ロビー・ロジャースも、引退した2013年2月にゲイであることをカミングアウトしていた。彼は後に引退を取り消し、ロサンゼルス・ギャラクシーに入団したが、カミングアウトの影響を恐れたため、英国のリーグに戻ってくる気は全くなかったという。
「サッカー界がそれほど同性愛に対して嫌悪感の強い環境なのかどうかはわからない。」
「ゲイのサッカー選手はそれを表に出していない。…だから一般の人たちがどんな反応をするかわからないんだ。」
とヒツルスペルガー選手は話している。
画像出典:Two top Premier League footballers ‘ready to come out as gay’, Manchester United player denies he is gay amid newspaper claims