米国で初めてのペニスの移植手術が行われることに
Pink Newsによると、爆発によって自らのペニスの大部分を失った米軍兵士の男性に対し、米国で初めてのペニスの移植手術が行われることが明らかになったという。
ペニスの移植手術が近日中に実施
ジョンズ・ホプキンス病院（Johns Hopkins Hospital）の医師らは昨年12月、革新的な手術を行う予定であることを発表していた。その手術とは、ペニスを失った米軍兵士の男性に対しての移植手術であり、近いうちに実施されることになっている。
ジョンズ・ホプキンス病院の形成外科医であるリチャード・レデット（Richard Redett）医師は、
「この患者たちに会って、彼らがこれまで国のためにどれだけ貢献してきたかを知れば、この手術はとても意味のあることなのだということがわかるでしょう。」
と話した。
移植手術の概要
この手術では、亡くなって間もない男性から臓器提供を受け、移植するのだという。もちろん、臓器提供の際には提供者の家族の許可が必要となる。
皮膚の色や年齢などの点を考慮したうえで、臓器提供者としてふさわしい人が見つかれば、数週間以内にで手術を行うことができるという。手術では、陰嚢と太ももの皮膚、ペニスは移植されるが、睾丸は移植されない。
病院の外科医らは、この移植手術によって機能が完全に備わったペニスを患者に提供しようとしている。手術を成功させるためには、顕微鏡などを用いて血管や神経を正確につなげる必要があるという。
将来はトランスジェンダーの男性への移植手術も？
これまで、同様の移植手術は世界で二度実施されたことがある。一度目は2006年に中国で実施されたが失敗に終わっていた。二度目は2014年に南アフリカで実施され、こちらは成功をおさめていたという。
もし、今回のペニスの移植手術が成功すれば、同様の傷害でペニスを失った60名程度の患者に対しても手術が行われる予定だ。さらに、将来的にはトランスジェンダーの男性なども、このペニスの移植手術が受けられる見込みがあるという。
