一部の携帯キャリアの「家族間割引」は同性カップルにもすでに適用されていることをご存知ですか?
家族間割引っていいなあ、結婚したら携帯がお得に使えるって羨ましい。そんな風に男女のカップルに羨望の眼差しを投げかけていた方も多いはず。
ご存知なかった方のために、各携帯キャリアの家族間割引をまとめてみました。携帯選びの参考に、ご利用ください。
Softbankは同住所・同生計ならば誰でも申し込みOK!
Softbankでは、以前から同性カップルを家族として扱い、家族割を適用していました。
家族割の定義:「ご家族(血縁・婚姻)、または同住所(生計を同じくしている)が確認できるお客さまを対象に、家族であることを条件とする家族割引などの各種サービスを提供しています。同性とのパートナーシップを証明する書類が発行されていない地域にお住まいのお客さまでも、同住所であれば家族であることを条件とする各種サービスをご利用いただくことが可能です」(Softbankニュースリリースより)
・家族割にしたときの料金体系
○ホワイト家族24
家族への国内通話・メールが24時間無料。
(ただし、iPhone専用メールアドレスやみまもりカメラとのメール送受信、国際メールでの送受信、フォトビジョン宛の送信、メール容量が300Kバイトを超える大容量ファイル添付機能にて送受信する場合などは通信料が必要)
○ホワイトコール24
ソフトバンク携帯電話と固定電話(IP電話)間の国内通話が24時間無料。
○家族おトク割
家族で2回線以上契約した場合に、契約のデータ定額パックに応じて2年間割引。
(例:家族2人でデータ定額パック・標準(5)に加入の場合 324円/月の割引が適用され、2年間で15,552円お得に)
適用条件は家族で2回線以上契約かつデータ定額パックの合計が10Gバイト以上であること。家族データシェア、U25ボーナスとは併用できない。
○家族データシェア
家族で複数回線を契約した場合、月額使用料 500円/月で、親回線のデータ定額パックを子回線とシェアして利用できる。
○おうち割 光セット
自宅のインターネットとセットで iPhone、スマートフォン、ケータイ 、iPad またはタブレットを利用すると、料金から2年間毎月最大2,000円が割引される。3年目以降も毎月最大1,008円割引。
Softbankを利用する家族の携帯利用料金も、最大2年間毎月2,000円割引に。
本人確認書類で申し込みが可能なY!mobile
Y!mobileは、2015年11月12日よりパートナーシップ証明書での家族割引の適用を行っています。ただし、パートナーシップ証明書を持っていない同性カップルであっても、契約者それぞれの本人確認書類などの提出で申し込みが可能です。
・家族間割引にしたときの料金体系
○家族割引サービス
家族などで利用される複数の回線を、指定料金プランで契約すると2回線目以降の各基本使用料が毎月500円の割引になります(最大9回線まで割引が適用)。
また、「ケータイプラン」の契約なら、基本使用料(月々1,381円)が全額無料に。
ビックカメラ(BIC SIM)は、利用名義を同一にするのがポイント
ビックカメラの「BIC SIM」「BIC SIM音声通話パック」では、IIJmioのサービスに加入することで「ファミリーシェアプラン」の適応が可能です。
注意しなくてはいけないのが、ファミリーシェアを申し込む際は、利用名義を同一にすること。ファミリーシェアプランは同一のmioIDでないと利用できないようになっています。この申し込みの際に、カップルの家族関係を証明する書類は不要です。
・家族間割引にしたときの料金体系
ファミリーシェアプランではSIMカードを2枚まで追加でき、データ通信専用プランで月額2,560円、音声通話パックで月額3,260円(月額料金2,560円+音声通話機能付帯料700円/枚)~。さらにSIMカード1枚につき月額+400円で、最大10枚まで利用できる(ただし、音声通話機能付きSIMカードの契約は一人5回線までが上限)。
音声通話パックの場合、同一の mioID 内で契約中のみおふぉん同士の通話が20%割引になり、さらに相手が誰でも電話番号の先頭に専用のプレフィックス番号をつけることで通話料が50%割引になる「みおふぉんダイアル」を併用すると、通常料金から60%の割引。
まだまだ課題が残る、同性カップルの「家族間割引」問題
2015年に渋谷区でパートナーシップ証明書の発行が始まり、それをきっかけに各キャリア一斉に「同性カップルの家族間割引」が解禁されています。
しかし、いずれも適用条件に、「自治体でのパートナーシップ証明書の提出」が必須となっています。
証明書は現状渋谷区ほか一部の自治体でしか認められておらず、ごく少数の人々しか証明書を手にしていません。現実的には同性カップルへの「家族間割引」全面適用への道はまだまだ険しいと言えます。
今回の調査で、証明書なしでの「家族間割引」が認められたのは、大手3キャリアのうちソフトバンクのみでした。
全国には、証明書発行地域でなくとも家族同様に暮らす、同性のカップルが多くいます。今後は、多様な家族の形を認める携帯キャリアが増えることを望みます。