全米で話題を呼んだ新作映画「人生は小説よりも奇なり」が日本上陸!
舞台はNYマンハッタン。39年間連れ添った画家のベンと音楽家のジョージ。2人のアーティストが同性婚をしたことから、巻き起こる人間ドラマ。
2016年3月に日本公開が決定した話題作をご紹介しましょう。
【物語】同性婚が2人の人生を大きく変える
ニューヨーク、マンハッタン。39年来連れ添ってきた画家のベンと音楽教師のジョージは念願かなって結婚した。周囲の祝福を受けて、二人の新たな生活は順調に始まるはずだったが――。
同性同士の入籍が理由でジョージは仕事をクビになり、これまで絶妙なバランスで保たれていた生活はいとも簡単に崩れてしまう。保険、年金、不動産……現実問題が次々と押し寄せ、二人は長年暮らしたアパートメントを離れ、新婚早々に別居を余儀なくされる。
社会からの根強い差別と肩身の狭い居候生活に心が押しつぶされそうになりながら、ベンとジョージはありのままの自分を理解してくれる人がいることの幸福に改めて気づく。そんな矢先、予期せぬ出来事が訪れるのだった……。
全米での作品評価はかなり高い秀作
渋谷区と世田谷区の同性パートナー制度が始まったばかりの日本に比べると、全米の州で同性婚が認められたアメリカはとても進んだ国だと思ってしまいますが、法律で人の心は縛れないですから、様々な問題が起きるのですね。
この作品のプレスによると、
—本作は、保険・年金・不動産の問題、そして社会からの差別や肩身の狭い居候生活に押しつぶされそうになりながらも、二人の優しく、強い愛情が少しずつ周囲の人たちを変えていく過程を『あぁ、結婚生活』のアイラ・サックス監督が丁寧に紡いだ大人の悲喜劇。小さな驚きと大きな喜びの詰まった素敵な映画が誕生しました。—
とのこと。
ハリウッド大作のような派手さはないものの、なかなか面白い人間ドラマが期待できそうです。
ちなみに、全米の映画評論家のレビューを集積して評価が肯定的(Flesh)か否定的(Rotten)かが一目で分かるサイト「Rotten Tomatoes」で、この作品は肯定的レビューが94%(Flesh)と高評価。ますます期待が持てそう。
名優たちとNYの街の景色の見事な競演
主人公である画家のベンを演じるのはジョン・リスゴー。
1970年代から長いキャリアの役者さんですが、特に1980年代にはアカデミー賞助演男優賞に2度もノミネートされたり、スピルバーグ制作の「トワイライトゾーン/超次元の体験」や「ハリーとヘンダソン一家」など話題作に立て続けにキャスティングされ、その活躍が顕著でした。中でも1982年のアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた映画「ガープの世界」で演じた、元フットボール選手のMtF役で強烈な印象を残しました。その彼が、今度はゲイ役を如何に演じているのか、興味津々です。
パートナーの音楽家のジョージ役には「スパイダーマン2」のアルフレッド・モリーナ、さらにベンの親戚の女流小説家には『いとこのビニー』でアカデミー賞®助演女優賞に輝いたマリサ・トメイが起用。
実力派の役者たちによる演技のアンサンブルの妙が楽しめること確実です。
海外版の予告映像からもその一端が感じられるように、マンハッタンのクラシックなアパートメントや、ブルックリンの屋上から見る景色など、随所に登場するニューヨークの街並みの美しさにも目を奪われます。
来年3月、桜の便りがチラホラと聞こえ始める頃の日本公開を楽しみに待ちましょう。
人生は小説より奇なり
LOVE IS STRANGE
監督・脚本:アイラ・サックス
出演:ジョン・リスゴー、アルフレッド・モリーナ、マリサ・トメイ、ダーレン・バローズ
2014年/アメリカ/英語/95分/カラー/ビスタ
原題:LOVE IS STRANGE
配給:コムストック・グループ 配給協力:クロックワークス
© Love is Strange, LLD
画像出典:公式サイト http://jinseiha.com/
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