アメリカ全州でついに同性婚が認められ、世界各地が祝福モードの中、
2015年6月28日、韓国でKorea Queer Culture Festivalが開催されました。(以下KQCF)
一部キリスト教徒団体による激しいデモにより、パレード開催の危機にあった韓国
反LGBTのデモにより、パレードの開催日が延期され、また直前にも韓国政府によって
パレード中止を勧告されたKQCF、裁判を経てなんとか28日の開催にいたりました。
KQCFが開催されたソウルプラザでは、広場一体にバリケードが。
それを囲むようにして、反LGBT団体がデモを行っており、接触の危険性から会場への入り口も限定される徹底ぶり。
バリケードは反LGBT団体による妨害の危険性があるためで、当日は多数の警官隊によって守られるようにして開催されました。
現地の方によると連日早朝からこういったデモ活動をしているとのことでした。
「同性愛が早く治りますように」
「同性愛は神の教えに反している」
「私たちは”普通”の家族をサポートします」
といった、メッセージプラカードが目立ちます。
その光景は数十年前のアメリカを思わせるもので、アメリカの全州での同性婚が認められたのとは裏腹に韓国の厳しい現実がそこにありました。
( ↑ 反LGBT団体に向かって、抗議のプラカードを掲げる姿)
「神様がゲイを嫌いだとしたら、わたしたちはなぜこんなにキュートに創られたのか」と風刺のきいたメッセージ
( ↑ 「ソウル市は同性愛嫌悪に反対している」ということを伝える弾幕)
過去最多30,000以上が参加
そんな反LGBT団体の抗議にも負けず、当日の会場にはおそらく過去最高の30,000以上が来場し、KQCFを盛り上げました。
ブースでは東京レインボープライドにも参加していた、Google, LUSHをはじめ多くの企業がKQCFにも参加。
( ↑ 現在キャンペーン中の #GAYISOKAYせっけん)
( ↑ Letibeeもブースを出展し、応援!韓国のLGBTたちからもメッセージをもらいました)
盛り上がり最高潮のパレード!
連日厳しい状況が続いていた中、アメリカの同性婚ニュースも後押しし、パレードは参加者の熱気で包まれました。
沿道には、反LGBT団体の怒号と、支援者による声援が入り混じります。
( ↑ 反同性愛を説く男性)
来年はさらに多くの参加者が見込まれており、保守層の強い韓国でも少しずつLGBTへの理解が進んできているように思えます。来年のパレードにも期待です!