ISIS、2人の男性を同性愛者であることを理由に処刑
テロリズム監視集団のTerror Monitorは、ぞっとさせるような写真をTwitterに投稿した。その写真はイスラム教過激派組織のISISにより、同性愛者とみられる男性2人が処刑された様子が写っていたという。
2人のゲイとみられる男性の処刑
投稿された写真にはシリアのアレッポにおいて、衆目にさらされる中で2人のゲイとみられる男性が石を投げつけられる様子や血まみれになった男性の顔、投げつけられ血で赤く染まった石など痛ましい様子が写っていたという。
今回の事件はISISが関わっていると考えられている。ISISの勢力下では、LGBTQの人たちは「最悪な生き物」と呼ばれ、今回の事件のように彼らが標的とされて処刑される事件が相次いでいる。少なくとも30人の同性愛者とみられる男性が処刑されているようだ。
上の写真は、公衆の面前で今回石を投げつけられて殺されたゲイとみられる男性である。
ISISによる一連の同性愛者の殺害
ISISはこれまでにも、同性愛者とみられる人を処刑し、その様子がインターネット上に公開されている。
8月にも同様の事件でゲイとみられる2人に石を投げて処刑しており、その時殺された人の中には子供も含まれていたという。さらに、10月初めには4人のゲイとみられる男性が屋上から突き落とされ、殺害されていた。
後者の事件では、目撃者が以下のように話していた。
「日曜日の午後、ダーイシュ(ISISのこと)は、2人の男性の処刑を見せるために、モスル(イラク北部の都市)の人々に対し、Bab al-Toubという広場に集まるよう呼びかけました。被害者たちは建物の一番上まで連れて行かれ、残酷にも屋上から投げ捨てられました。」
ISISとつながりのあるアレッポのイスラム法によるシャリーア法廷では、全てのゲイの男性を処刑するという決断が出されている。
ISISへの批判
ISISによる同性愛者への痛ましい事件の報道が相次いでいるが、その残酷さにISISへの批判の声が多く上がっている。同性愛者の処刑について、市民権活動家のラエド・アフメド氏は最近、
「ダーイシュは取り調べなどもせず、表面的な情報だけに基づいてゲイであることを非難している。」
とARAニュースで語った。
また、同性愛者に限らず、ISISが罪のない多くの市民を公開処刑していることに対しての批判も集まっている。
画像出典:Disturbing photos capture ISIS stoning two men for being gay, ISIS throws four gay men to their death