ゲイの精神科医Tomyの恋愛相談室
ゲイの精神科医のTomyが、ゲイの人々からの相談に回答します。
19歳学生 ゲイ男性「どうやって彼をリードすればいいですか?」
19歳学生、ゲイ男性からの相談です。
はじめまして、大学生のNといいます。今日は、付き合って3か月目になる彼についてです。もともと僕はネコよりのリバなのですが、彼氏は年下のネコです。
自分がタチとして恋愛することは初めてなのですが、がんばって「タチらしく」ふるまっていたつもりです。でも先日彼から「もっとリードしてほしい」と言われてしまいました。
たとえば、デートのとき僕は「何したい?」と毎回彼氏の意見を聞いてプランを立てています。自分なりにリードしているつもりなので、どうしていいのかわかりません。
何がいけないのでしょうか?
Tomyからの回答「自分からプランを提案してみて!」
あけましておめでとうございます!毎年毎年あっという間ね。今回も前回に引き続いて恋愛の相談です。Nさん、彼氏のために一生懸命にがんばっていて、素敵ね。
たぶん、今回のケースだけでいうと、「自分の意見を聞いてくれるのはいいけれど、毎回考えるのが面倒くさい」ってことじゃないのかなって思うわ。
ほら、人間「今日は○○がしたい!」ってときもあるけれど、「とりあえずなんでもいいや!」ってときもあるじゃない。毎回「何したい?」って聞かれても疲れるんだと思うのよね。
だから「今日は○○しようと思うけど、これでいい?」って聞いてみたらどうかしら?これだと相手は「はい」か「いいえ」で答えればいいから楽なのよ。
“Open Question”と“Closed Question”
カウンセリングでも用いられる技法だけど、質問にはOpen QuestionとClosed Questionがあるわ。
Open Questionは「どんなことがしたい?」「具体的に教えて?」「どう思ってる?」など、相手に具体的に話をさせる質問。
一方Closed Qestionは「中華料理は好き?」「ディズニーランドに行く?」など「はい」か「いいえ」で限定的に答えが出せる質問よ。
Open Questionのほうが相手の詳しい気持ちがわかるけど、答えを考えなければいけないから相手への負担が高い質問だわ。一方、Closed Questionは、答えるのが楽だけど、あまり詳しい相手の気持ちはわからず、矢継ぎ早に質問を繰り返すと「尋問」のような雰囲気になっちゃう。
相手と心地よい距離感で会話を続けるためには、この二つを使い分けて、相手にうまく話をさせるのがコツね。相手が何か自分のことを話したそうなときはOpen Question、疲れているときはClosed Questionを使うのがいいでしょう。
最近はアプリやSNSなど、本人と会う前にネットでメッセージをやり取りすることも多いでしょう。メッセージだけのやりとりだと、他の情報がない分、尚更こういったテクニックが効果を発揮するわ。