「どちらが母親になるの?」などの質問に、ゲイカップルが養子縁組を断念

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あるゲイカップルが養子縁組の申し込みを取り下げることに

ロンドンに住むゲイカップルが養子縁組の申し込みをしたところ、彼らのうちどちらが母親の役割をするのかなどと質問され養子をとることができなかったと発言している。彼らは結局申し込みを取り下げることに決めた。

養子をとれなかったゲイカップル

マシュー・ブロードウェイ・ホーナー氏(42歳)とプラディープ・デ・シルバ氏(39歳)は、ロンドンで養子をとろうとTower Hamlets Councilに問い合わせをしたときの経験を共有した。

このカップルは長年付き合っており、養子をとる際にはどんな民族的背景を持つ子どもあるいは兄弟でも喜んで引き取りたいと伝えていた。しかし、不可解な質問をいくつも並べられたのち、彼らの養子縁組の申し込みは失敗に終わってしまった。

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訳のわからない質問の数々

イギリスのメディアMetroによると、このカップルはどちらが母親の役割をするのか、彼らには家族に何人女性がいるのかなどを質問されたという。

ブロードウェイ・ホーナー氏は次のように話す。

「まるで僕たちの生活環境が何らかの形で心理的に悪影響を及ぼしているかのように、僕たちの家族の中で女性が何をするかなどを聞かれたよ。」

また、寝室が3つあるだけの家では大きさが十分ではないと言われた上、彼らには現在子どもがいないにも関わらず、なぜ子どもたちが遊ぶためのおもちゃがないのかなどを質問されたという。この質問についてブロードウェイ・ホーナー氏は「子どものいないどこのカップルが家におもちゃを置いているというんだ?(もし置いてあるとしたら)少し変だと思わないか?」とコメントしていた。

このカップルは結局、養子縁組のマッチングもうまくいかなかったため、申し込みを取り下げることにした。長い手続きなどによって子どもを育てるために貯めてきたお金はなくなってしまったという。

Tower Hamlets Council側の主張

一方、Tower Hamlets Council側は、最初養子を取ることの許可はこのカップルに与えていたが、マッチングが上手くいかなかったのだと述べている。

「現在イギリス国内では、養子として引き取られる必要のある子どもたちよりもはるか多くの家族が養子を取りたいと考えています。そのため、ソーシャルワーカーはどこの家庭に子どもを引き取ってもらうか決定するという難しい役割を強いられているのです。」

「今回のケースでは、2014年9月に私たちが彼らに養子縁組の許可を出したことは確認できます。…しかし、家族や私たちを含め地域機関の努力にも関わらず、現在まで相手を見つけることができていません。結果的に、彼らは申し込みの取り下げを決断しました。」

「彼らがこのような決断をしたのは残念ですが、彼らの気が変わってもよいように私たちはいつでも受け入れられるようにしておきます。」

画像出典:Pink News

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