電車のゲイアプリ広告に市民から不満の声―しかし広告審査委員会は広告を許可

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電車の駅にゲイアプリの広告ポスター

オランダの電車の駅に掲示されたゲイ向け出会い系アプリの広告やポスターが、市民からの多数の批判を浴びている。その一方で、広告審査委員会はこの広告は満たすべき基準に達しているとして、アプリの宣伝を続ける許可を出したという。

ゲイアプリに批判の声

ゲイ向け出会い系アプリSquirtは、アムステルダムやロッテルダム、デン・ハーグなどのオランダの主要都市の電車駅に大きな広告やポスターを掲示していた。この広告に対して市民からの多くの不満の声が寄せられた。

ある訴えでは、

「このようなウェブサイトが公の場で広告を出すことは非常に不適切である」

ということが述べられ、小さな子どもたちの目に触れる場所で、上半身が裸の男性の写真とともに「ハッテン」などの不適切な言葉が書かれている広告を掲示すべきではないと主張いた。

また別の不満では、子どもたちがそのウェブサイトにアクセスするようにその広告が仕向けていると主張していた。単に「本当に不快で、品がない」などという批判もあったという。

広告審査委員会の判断

不満を募らせた市民の意見とは裏腹に、広告審査委員会は、アプリ側を擁護する決断を下した。アプリの広告を継続させる許可を出したのだ。

広告審査委員会によれば、このアプリの広告は「センスや風紀といった点に関しては最低限必要な基準を満たしている」のだという。

また、広告に起用されているモデルたちは上半身が裸であるものの、「性的に挑発するようなポーズをとっているわけでもなく、特定の性的行為を示唆しているわけでもない」と発言した。

カナダでは…

このアプリはオランダのほかにもカナダや英国、オーストラリアなどで電車広告を出していた。そのうちカナダでは、この広告がゲイの通勤・通学者に「法を犯す」ようけしかけているとトロント交通局が非難したところ、カナダの電車からは広告が撤去された。

これについてトロント交通局のダニー・ニコルソン代表は、

「この広告は公の場で性行為を促進しており、それは法律に違反しているため、広告は撤去されることになりました。」

と述べた。

トロント交通局によると、上半身裸の男性が抱き合っている様子が描かれたこの広告が地下鉄の電車で取り上げられるようになった際に、少なくとも10人の鉄道利用者から不満が寄せられたという。

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