結婚式に出てくれなかった両親へ―ゲイの息子からのメッセージ

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両親から結婚式への出席を断られてしまったゲイの男性

フード・コラムニストでTheGayFoodie.comを立ち上げたパトリック・ブラッドリー(Patrick Bradley)は、3年前に、パートナーと同性結婚式をあげた。しかし、その結婚式に両親が出席しなかったことについて、両親に彼の気持ちを手紙を通して伝えている。彼はそれからも両親と会ってはいるが、ほとんど話すこともなく、彼はその状況がストレスとなり、健康にも影響が出てきているほどだという。

息子から両親へ向けられた手紙

彼は、相手が両親に拒絶されてどう感じたか、「彼の立場からの話」を家族に伝えるべく、手紙を書きたかったのだという。

「あなたたちが僕の結婚式への参加を断ったあの日から、890日が経ちました。なぜこの事を話すのにそれだけ長い時間が必要だったのか、僕にはわかりません。」

彼はそう手紙を書き始め、Out.comでシェアしている。

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「でも890日もの間、昼も夜もあなたたちの存在にとりつかれ、ついには疲れきってしまったので、今がその時だと思っています。…今は午前6時22分です。3時間ちょっと寝てから、僕はあなたたちへのこの手紙を書いています。これによって、仕事の前の寝る時間が削られてしまうことは分かっています。でも、自尊心を失ったまま働くよりは、寝不足で働く方がいいのです。

僕は、あなたたちからの話は既に聞いているので、今度は僕が、僕の立場で家族に話をする番だと思っています。」

家族との確執

宗教的な信仰を理由に両親とも結婚式には出席しないと母親から伝えられたときのことを手紙に綴っている。

彼は、2013年の母の日の翌日に母親とランチを食べようと出かけていた。その時に母親から、宗教的な信仰を理由に、両親とも結婚式には出席しないと伝えられた。さらに母親は、聖書の一部を引き合いに出してきたり、「パトリックのために祈るのをやめなさい!彼は既に地獄にいるのだから!」といった発言をしたりしたという。

そしてパトリックは母親に、最後の通告をせざるを得なくなってしまった。彼はこんなことを母親に伝えるなど思ってもいなかった。

僕は簡潔に、そして冷静に説明しました。もしあなた(たち)が僕の結婚式に参加しないようであれば、結婚式後、二度と顔を合わせないでしょうと。僕は次に発せられた言葉を聞いて、軽いショックに陥りました。」

母親は彼のこの通告に対し、

「そんなことわかっているわよ!私は昨日の夜にお父さんと話して、私たちはもうそのことを受け入れたの。あなたを神様に返すことにしたのよ。」

と返したのだった。彼は、自分の結婚式に出ることよりも、自分と二度と合わない方がいいと思われたことを知り、とても悲しかったという。

両親を許したい

しかし、全てはもう起きてしまって取り返せないことだとして、彼は、“条件付き”で両親を許してあげたいという。

もし、家族全員の前であなたたちがやったことが間違っていたと認め、結婚式に出るべきだったということを認めるのなら、僕はあなたたちがやったことを許そうと思います

僕は、あなたたちがやったことは恥ずかしいことだと強く思っています。家族をばらばらにさせたのです。

僕はみんなにこのことすべてを知ってもらいたいです。そして今夜はきっと、ぐっすりと眠れることでしょう。」

画像出典:Pink News

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