娘からカミングアウトされた父親からのアドバイス
レズビアンの娘を持つクリスチャンの父親が、LGBTの子どもたちを持つ親たちに対し、Freedheartの投稿で素晴らしいメッセージを送っているという。彼は、投稿で自分が信仰と子どもへの愛情の狭間で悩んでいたところをどのように乗り越えていったのかを語った。
娘からのカミングアウト
敬虔なクリスチャンの父親ロバート・コットレル(Robert Cottrell)さんは、自分の娘からレズビアンであることをカミングアウトされたあと、LGBTコミュニティを支持することが自分の人生のミッションであると考えているという。
彼には妻のスーザンさんと5人の子どもがいるが、子どもからカミングアウトされたあとの信仰との折り合いをどうつけていくかに悩んでいる両親たちに希望を与えようと、彼自身の話をシェアした。スーザンさんは現在、LGBTの子どもを持つ両親の支援に参加しているという。
葛藤を乗り越えていった方法
彼は、カミングアウトを受けたあとも、自分の子どもも信仰も両方失いたくないという気持ちから、どのように気持ちの整理をつけて行ったのかを語っている。
「同性愛者の子どもをもったということは、間違いなく神様からの贈り物だ。」
「自分の信仰のために、子どもを見捨てる親もいる。また、子どものために信仰を曲げる親もいる。どちらの決断も感傷的で辛く、魂を打ち砕くようなものだ。そして、どちらも恐ろしい、悲惨な結果になる。」
さらに、彼は以下のように続ける。
「3つ目の選択肢もある。しかし、その方法を採るためには喜んで長い道のりを進んでいく必要がある。」
コットレルさんによると、その道のりには、凝り固まった自分の宗教的信仰を考え直し、何が真実であるべきかの価値を見極め直し、そして新しく解釈し直された信仰を発見することがあるという。
信仰とLGBTとの共生は矛盾しない
さらに、コットレルさんはGAY STAR NEWSに対し、彼の気持ちの変化を突き動かしたものについて説明した。
「私の娘がカミングアウトしたとき、私は自分が教会の中で、“その他の人々”に当てはまることになると感じた。そして、LGBTコミュニティ全体に対して教会が行ってきた痛ましい抑圧や排除に目を向けることになったのだ。」
「LGBTコミュニティが経験する痛みや苦しみの多くは、彼ら自身の親や“神”の名前を汚すとして攻撃する人たちによるものだ。」
「たくさんの愛情、受容、肯定、そして私の娘や娘のような人たちとともに生きていくことは、実は私の信仰と矛盾しない。これは教会がどれだけ本筋から外れてしまっている部分があるかということを示している。」
「娘への愛情と自分の信仰の間の対立は、教会の態度によってより激しいものとなった。でもこの対立は、真実、愛情、神の教えを正確に表現しているものでは決してないのだ。
他のたくさんの親たちが同じ葛藤を感じていることは知っている。だから私たちは話す必要があるのだ。」
こういった考え方のもと、現在、彼と妻のスーザンさんはアライとなり、LGBTコミュニティの支援している。