映画祭で賑わうベルリン
ベルリンは2月11日から21日まで、映画祭で賑わっています。
今回は、映画祭の他にも、かわいい雑貨や蚤の市、おしゃれなカフェなど、ベルリンの魅力を紹介していきます!
ベルリン国際映画祭、ベルリナーレとは
世界三大映画祭のひとつであるベルリン映画祭ですが、ドイツではベルリナーレ(Berlinale)の名で親しまれています。いつもは静かな街も、この時期は世界各国から集まる映画関係者で賑わいます。
ベルリナーレではコンペティション部門、フォーラム部門、パノラマ部門、レトルスペクティブ部門、青少年映画部門、ドイツ映画部門の6部門に分け映画を上映。コンペティション部門にノミネートされた作品の中から最優秀賞の金熊賞などが授与されます。コンペティション部門の映画は人気があるためチケットを入手するのは大変です。朝から何時間も並んでチケットを購入する必要があります。また、映画は基本、製作国の言語で上映されるため、英語字幕が付いているため、英語が得意ではない人にはちょっとハードルが高くなってしまいます。
そこで私がお勧めしたいのは日本映画です。多くの観客はドイツ人です。ドイツではハリウッド映画でさえも字幕ではなく、吹き替えで上映されることが多いので、英語字幕で見る日本映画となると自然と観客は少なくなってしまいます。ですが、日本人にとっては日本語がわかるので、問題は何ももありません。また、他の国の首都に比べ現地在住の日本人が少ないことも日本映画のチケットを入手しやすい一因でもあります。
今年は残念ながら、コンペティション部門に日本の映画のノミネートはありませんでしたが、「クリーピー 偽りの隣人」がベルリナーレ・スペシャル部門にノミネートされました。上映に伴い、ワールドプレミアには西島秀俊さん、竹内結子さん、香川照之さん、そして監督の黒沢清さんが来独しました。
日本人の少ないベルリンでは、日本人俳優を知っている人も少ないため、プレミアへ行けば目の前で日本の俳優さんたちを見ることや話すことすら出来てしまうのです。当日券を手に入れることができれが映画を見ることもできるのです。
ドイツの首都、ベルリンとは
日本からベルリンへの直行便はなく、ドイツの航空会社、ルフタンザ航空を利用するとフランクフルトまたはミュンヘンで乗り換えます。その他のヨーロッパの航空会社を利用することもでますが、その場合はその国にある空港で一度乗換えることになります。フィンエアーを利用するとヘルシンキで乗り換えることになりますが、このルートが日本からの最短ルートなので飛行時間が一番短く、お勧めです。
1990年に東西ドイツが統一され、それまで二つに分かれていたベルリンが一つになりました。多くの歴史上のできことの舞台となったベルリンは、歴史好きの人には面白い街でしたが、そうでない人たちにとってはそれほど魅力がある街には見えませんでした。そんなベルリンですが最近ではベルリンの街もオシャレになり、カフェや雑貨店、ヨーロッパならではの蚤の市、などたくさんのアトラクションがあります。ベルリン在住の久保田由希さんの本「歩いてまわる小さなベルリン」や「ベルリン、私の部屋づくり」、「ベルリンのカフェスタイル」を見ていただけるとわかるようにおしゃれな雑貨屋さんやカフェなども多く、本を見ながらおオシャレなカフェ巡りをするのも楽しいかもしれません。
ヨーロッパ気分をベルリンで満喫
日本から直行便がないこともあり、日本人にはまだ馴染みが薄いベルリンですが、そのようなベルリンだからこそ、たっぷりと異国感を味わえ楽しめるのだと思います。
日本とはまったく違うヨーロッパの街並みと、オシャレなカフェ、そこで出会える日本の俳優。
ベルリンの街と映画祭が日本では経験のできない、とびっきりの思い出を作ってくれるかもしれません。
※KaffeeKlatsch(カフェクラッチ)とはドイツ語でカフェなどでコーヒーを飲みながらのおしゃべりをすることを言います。
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