同性カップルの子どもたちが同性婚の実現求める
現在、オーストリアでは同性婚が認められていない。そのオーストリアで同性カップルに生まれた5人子どもたちが、同性婚の実現を求め、活動を行っているという。
同性カップルの子どもたちの訴え
オーストリアは現在、同性カップルが養子をとる権利や政府の医療の面での補助を得る権利は異性カップルと同様に認められているが、いまだに結婚する権利は与えられていない。そこで同性カップルに生まれた5人子どもたちがそれに対して異議を唱えている。
11月27日、オーストラリアでの同性婚が認められていないことに対抗するため、この子どもたちは両親らと一緒に首都のウィーンの法廷へと足を運んだ。彼らはこの行動が法律の改正へとつながることを望んでおり、結婚した両親の“嫡出の”子どもとみなしてほしいと主張している。
今回の5つの家族の代表者であるヘルムート・グラウプナー(Helmut Graupner)博士は、国は同性カップルにも異性カップルの家族と同様の権利を認めているにもかかわらず、同性婚を認める法律がいまだに作られていないことにショックを受けたと話した。
「オーストリアは(結婚の平等に向けての)1歩目よりも先に、2、3、4、5歩目を歩みだしてしまった。…子どもたちのために、結婚の禁止はなくさなければならない。」
オーストリアの同性婚へ向けての動き
オーストリア憲法裁判所は今年、同性カップルの養子縁組の禁止規定を廃止した。2013年以降、同性カップルのオーストリア人は、そのパートナーのどちらかと血がつながっていれば、養子とみなされていた。しかし、この禁止規定の廃止によって、血がつながっていない子どもも養子として迎えられることになっていた。
また同性愛については、オーストラリアでは1971年に違法ではなくなっていたが、2002年までは性行為の承諾年齢が異性間の場合14歳であったのに対し、同性間では18歳と定められるなど、不平等な扱いを受けていたという。
現在は、同性婚実現に向けたキャンペーンなども行われている。Ehe Gleich!(結婚の平等!)という団体は同性婚の成立を求めて署名活動を行っており、45,000人以上が署名に参加している。
画像出典:Pink News