阿佐ヶ谷の”ミックス居酒屋”
あのお店って今、どうなってるんだろう?昔の彼氏を思い出すようにふと気になった。そういうことあるよね。
記憶からよみがえったのは阿佐ヶ谷にあるミックス居酒屋「べろんぶる」。不思議な名前じゃない?ググってみたんだけど、ネット上の情報で見つけられたのは数年前の、お客さんによる情報だけ。ならばと古い手帳をひっぱり出してきて電話をかけてみた。不通。移ろいやすい飲食店の世界。なくなっちゃったのかしら。
そんなとき、友人とお茶をした。お店なくなるとさみしいよねなんて。そうしたら、「べろんぶる、やってるよ。」早速足を運んでみた。
「べろんぶる」を求めて阿佐ヶ谷の場末探検
JR阿佐ヶ谷駅の南口を出てパールセンターとマクドナルドの間の道を行く。
ここが一番街。気分は場末探検隊。
ついに発見「べろんぶる」
一番街をさまよって、べろんぶるを探す。人に尋ねてもわからない。友人は電話つながらない。母を訪ねて三千里のマルコ(ご存じかしら?)の気分。すれ違ったイカニモに、ナンパも兼ねて聞いてみた。「アラ、ココよ。ここ。アンタ、ホモ?」。。。ノリがオネエというよりレトロだわ。とにかく見つかってよかった。移転してたのね。
中に入ると地元の人らしき、30代ノンケ数人と、40代ゲイ一人(ゲイダー反応調査による)が飲んでいる。カウンターにはしみちゃん。お久しぶりです。
しみちゃんがちょっと忙しそうなので、ゲイとお話。ここ、なんでもおいしいそう。特に創作中華は絶品よ。
パトリシア・ハイスミスについてお話し
べろんぶるも開店より9年。主に口コミで存在が知られ、続いてきた。そういえば開店時、お店の名前の由来についてお客さんたちと当てっこして分からないままだった。よし聞いてみよう。しみちゃん、べろんぶるってどういう意味?
「パトリシア・ハイスミスの小説に出てくる場所の名前よ。Belle Ombre、美しき影っていう意味。」
あら、そうだったのね。パトリシア・ハイスミスっていうと傑作ゲイ映画「太陽がいっぱい」の原作者でもある方。
お酒の中にも詩的情緒がある街、阿佐ヶ谷にふさわしい名前だわ。しみちゃん、今度はゆっくり飲みに行くわ。
べろんぶる
19時~27時 お休みなし(火はしみちゃん休み)
ドリンク500円~
場所:阿佐ヶ谷南口を出て、パールセンターとマクドナルドの間の道を150メートル行った右手
画像引用 http://www.ensen-ado.com/asagaya-1bangai/street.htm