同性婚賛成派の蔡英文氏が台湾の新総統に!
1月16日の台湾の総統選挙で、民進党の蔡英文氏が圧勝し、初の女性総統となった。彼女は以前より、同性婚の実現に意欲的な姿勢を見せていた。
蔡英文氏が女性初の総統に就任
台湾では1月16日に総統選挙が行われ、民進党の蔡英文氏が、国民党の朱立倫氏圧倒的な差を付け当選した。彼女は台湾初の女性総統を務めるとともに、これまで台湾の独立を目指し活動してきた人物でもある。
LGBTのサポーターとしての蔡氏
彼女はまた、LGBTの権利や同性婚の強力な支持者でもある。昨年の台湾のバレンタインデーに公開された動画では、彼女は異性カップルに加えて3組の同性カップルを取り上げていた。
さらに、彼女は台湾のプライドパレードを支持すると約束している。昨年10月31日に台湾LGBTプライドパレードが開催された際、彼女の選挙運動本部のビルをレインボーカラーでライトアップしている動画を自身のFacebookに投稿していた。この動画は3000回以上シェアされたという。
また、ニューヨーク・タイムズによれば、彼女は自身のFacebookに投稿された別の動画の中で以下のように述べているという。
「愛ということに関しては、全ての人は平等です。私は蔡英文です。同性婚をサポートしています。全ての人が自由に愛情を求めることができ、自由に自分の幸せを追求できるようになるべきなのです。」
同性婚の実現に向け
蔡氏の総統選の勝利に加え、民進党は113議席中68議席を獲得し、単独で過半数を占めた。これによって同性婚の実現も見えてきたかもしれない。
今回の選挙の最大の争点は中国との関係にあり、彼女が掲げた対中国政策の現状維持という方針が2012年の前回選挙と比較し支持層を増やした大きなポイントとなったと考えられる。また、彼女の当選を受け、台湾のLGBT活動家らは新政府の政策に大きな期待を寄せている。今後も、同性婚をめぐり台湾でどのような動きが見られるのか、注目していきたい。
画像出典:Pink News