「ラブストーリー」はお好きですか?
「恋愛」中心の世の中ですね。別段「ラブストーリー」が銘打たれた作品でなくても、恋愛要素は当たり前のように顔を覗かせます。ストーリーに多少絡んでくる分には一向にかまわないのですが、中には一本まるまる恋愛話な「ラブコメ」ジャンルも存在します。個人的には、ラブコメ、結構好きです。恋愛ストーリー部分に共感しようと思って観ると全然楽しめないのですが、別の角度から観てみると数段楽しめます。というわけで、今回はちょっとヒネたラブコメ映画の観方をご紹介します。
「ラブコメ」は教科書
周囲の人と恋愛の話になった時、ラブコメの知識は大いに役に立ちます。最初から最後までシリアスなロマンス物と違って、ラブコメには結構、等身大のダメ人間が登場します。彼らの行動パターンや、「ダメなやつの恋愛失敗談あるある」を覚えておくと、「あーわかるわかる」と自然な相槌を打てたり、恋の話に自分の意見を求められた時や恋愛相談を求められた時にコメントの指針になったりします。
「ラブコメ」はファンタジー
私自身、誰かに恋をすることはないので、ラブコメの「ラブ」部分はファンタジー要素として観ています。魔法使いやヒューマノイドではなくてもファンタジーやSFを楽しむことはできますよね? それと同じように、「恋愛はしないけど、恋愛映画を楽しむ」ことは可能なのです。
「ラブコメ」は安心?
「これは恋愛がテーマの映画です」と銘打たれているので、「ラブコメ」はむしろ安心して観ることができます。アクション映画やミステリーだと思っていたら後半はほとんどラブロマンスだった……なんて方がつらい思いをします。今まで普通に友達同士だと思って見ていた男女が突然当たり前のようにキスをして恋愛関係へ突入した時の衝撃といったら!
その点、ラブコメは最初に登場人物が数人出てきた時点でなんとなく誰と誰が恋愛関係になるのか予想がつくので、最後まで安心して観ていられるのです。このあたりは、「恋愛モノ」が好きな人の楽しみ方とは逆かもしれませんね。
いかがでしたでしょうか。「ラブコメ」はある程度パターンが決まっているので、その型さえ分かって見ていれば、恋愛に興味がなくてもそれなりに楽しむことができます。アセクシュアルであるなしに関わらず「なんとなく恋愛モノって苦手で……」という人は、ぜひ一度お試しください。