140文字の向こう側〜大島薫・野獣先輩とオリエンタルラジオ・変態写真集の真意は伝わったのか?

いつでも気楽に短い文章で発信できる使いやすいSNS、Twitter。
Twitterの特徴は、なんといっても1度に書けるのは140文字までという制限
ブログとなると文章を書かなきゃ、とちょっと身構えてしまいますが、
ほんの一言呟くだけでいいTwitterは始めるハードルが低い分、ユーザーが多いのも理解できます。

しかしこの140文字という制限は、言葉足らずになってしまう可能性が非常に高いです。
それゆえ時としてTwitterに書き込んでしまったことが波紋を呼び、「炎上」と言われる騒ぎになってしまう場合があります。

それが、どういう場合かというと、


<言葉足らず>
・140字に収めきれないちょっと複雑な情報を伝えようとする時
・自分の考えを、その考えた背景を省き端的に伝えようとする時
・注目度を上げようとチョイスした言葉が誤解を招いてしまった時


などが考えられます。
また、それとは別に、


<悪意/差別>
・最初から悪意や差別意識を持ってツイートする時
・炎上することを狙って意図的に誤解を招く書き方をする時


もあります。
この場合は、批判のツイートが拡散することで話題になることを想定していること(いわゆる炎上商法)が多く、悪質な印象を受けます。

ここ最近、2組のタレントによるゲイに関連するツィートが炎上しました。
いずれも、140字では真意を書ききれなかったのか、後にそれぞれ誤解を解くという目的でツイートの背景がその関係者から明かされています

それぞれの最初のツイートから炎上した批判ツイート、ツイートに対する背景の釈明をまとめました。

皆様にもお読みいただき、この炎上問題は、
前者の「言葉足らず」ゆえに引き起こされた誤解だったのか? 
もしくは後者の「悪意・差別」をごまかすための言い訳だったのか?

を考えていただきたいです。

ネット番組の企画でゲイAV男優の現在を探偵を使って調べると宣言した大島薫

「男の娘」(女装男子)としてメディアに露出しているタレントの大島薫が、ニコニコ生放送とAbemaTVで放送中の出演番組の新企画を始めるとツィートした。

野獣先輩とは、かつてゲイAVに出演したモデルのこと。
某野球選手が出演したAVに出ていたことでネット上で注目が集まり、彼の画像を用いた面白動画が次々とネットにアップされ、一部で非常に有名な存在となっている。

■野獣先輩に関するまとめサイト

かつてゲイAVに出演していたとはいえ、タレント活動をしているわけではない単なる一般人である野獣先輩をメディアで公開捜査することに関しては、批判が噴出した。

以上のような批判が続出した後に、大島薫がこの企画の真意をハフィントンポストのメールインタビューで語った

■「野獣先輩は架空の存在ではない」大島薫、元AV男優を捜索する理由を語る

このインタビューを読んで、貴方は大島薫の最初のツイートを
・言葉足らず
・悪意/差別

のどちらだと判断するでしょうか?

<顛末>
※なお8月18日の放送では、探偵をゲストに呼ぶも、企画自体の違法性を指摘され、実質捜索は中止になった模様。

ゲイ同性演出の写真集発売告知に「変態」という言葉を使ったオリエンタルラジオ

お笑いコンビ「オリエンタルラジオ(オリラジ)」の中田敦彦と藤森慎吾が「同性どうしの同棲」を演じた写真集「DOUSEI ―ドウセイ―」を発売するにあたり、撮影したカメラマン青木裕企のツイートおよび発売告知記事をアップしたお笑いナタリーのツイートで「究極の変態写真集!」という言葉が使用された。

同性どうしの同棲=究極の変態、と表現されているようにしか捉えられないこのツイートに関して、当然ながら批判のツイートが続々と書き込まれた。

あまりにも批判的な反響が大きいがゆえに、この「究極の変態」という言葉は、同性どうしの同棲を示しているのではないと、カメラマン青木裕企と出版元であるKADOKAWA文芸部の担当編集者による釈明のツイートがアップされた。

このインタビューを読んで、貴方は青山裕企の最初のツイートを
・言葉足らず
・悪意/差別

のどちらだと判断するでしょうか?

ツイッターでは様々な発言や問題に関して、多くの人が反応しています。
しかし、人の反応だけを見て好悪や是非を決めつけてしまうのではなく、その大元となったツイートを辿ったうえで、自分で考えて判断していきたいものですね。

■TOP画像(大島薫)引用元
https://plus.google.com/103706347325491124381

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