本日(7/22)発売!『職場のLGBT読本』
最近LGBTという言葉を耳にする機会が増えてきましたが、みなさんの職場はどうですか。いや、あんまり関係ないねっていう人、多いのではないでしょうか。
しかし、今、同僚の会話に耳をすましても、少しずつ変わってきました。かつては良くて無視、そうでなければ笑いか否定か哀れみの対象だったLGBTが、好意的に受け入れられ始めています。LGBTの時代がついにやってきたようです。
そんなおり、絶妙なタイミングで出版されるのが今回ご紹介する「職場LGBT読本」です。この本には、LGBTが自分らしく働くためのヒントが豊富な具体例とともにぎゅっと詰まっています。それではざっと中身を見てみましょう。
第一章 LGBTについて理解を深めよう
自分と異なるセクシュアリティーのことはなかなかわからないものです。まずはお隣さんをお勉強。そしてLGBTの世界史、日本史、現代社会を総まとめ。これでLGBTの基礎知識はOK!
第二章 LGBT当事者アンケートで見る職場環境の現状
ここでは具体的にLGBTを取り巻く職場環境の現状がアンケート調査をもとにまとめられています。求職時から実際の勤務までLGBTが直面する様々な問題と求められる解決策について述べられています。
第三章 LGBTが職場で抱える10の課題
第二章から一歩踏み込んで、より具体的にLGBTの悩みと、それぞれの悩みに対してどんな対応ができるかが書かれています。LGBTなら思い当たる事例の数々。解決方法としての相談窓口、社会保障、福利厚生など。マネージャークラス以上の方は必読です。
第四章 先進的な企業の取り組み事例10選
LGBTの存在を認め、対等に受け入れる企業の具体的な取り組みが書かれています。就職活動、社内改革の参考になります。
第五章 職場環境整備における10のポイント
企業としてLGBT差別をどう認知し、どのような対策をとっていくべきか、実務的なフレームワークが紹介されています。LGBT差別も立派なセクハラです。職場に無用なストレスを生まないために、理解と実践が強く求められています。
第六章 LGBT当事者やストレートアライ(LGBTを応援するストレート)が語る自分らしく働ける社会
LGBTや当事者や、その人たちと働く人たちへのインタビュー集です。目指したいロールモデルのお話は大変貴重です。また、LGBTに理解があることが会社にもプラスになるということが分かります。
2020年には東京オリンピックが開催されます。米国全州で同性婚が認められ、渋谷区ではパートナーシップ条例が生まれ、台湾でも同性パートナーシップ制度が生まれています。先進国では、企業戦略としてLGBTの働きやすい職場環境の構築が重視されています。これからの日本を考えると企業の管理職以上の職務に就いている方にとって、この本は必読だと思います。
~今回ご紹介した本の詳細はこちら~
書名:職場のLGBT読本
著者:柳沢正和 村木真紀 後藤純一
定価 本体2000円+税
出版:実務教育出版
概要:
「LGBT」とは、L=レズビアン(女性の同性愛者)、G=ゲイ(男性の同性愛者)、B=バイセクシュアル(両性愛者)、T=トランスジェンダー(性同一性障害者など、自認する性と身体の性が一致しない人)の4つの性的マイノリティの人たちを総称した言葉です。LGBTは、全人口のおよそ5%~7%強存在するといわれていますから、私たちの社会、職場や学校などにも、当然LGBTが存在します。
このLGBTの人たちはこれまで、世の中で自分が性的マイノリティであることを言わずに生活していることがほとんどでした。しかし、近年、社会や企業でLGBTの人権を守ろうという動きが顕著になってきました。みずからLGBTであることをカミングアウトして働き、生活している人も増えてきました。
さらに2003年に「性同一障害者の性別の取り扱いの特例に関する法律」が制定され、職場では性同一性障害者への取り組みが徐々に始まり、2014年7月には男女雇用機会均等法のセクハラ指針が改正され、LGBTへの差別などもセクハラの対象になりました。企業においても、LGBTの人たちの悩みを取り除き、ストレートの人たちとともに仕事に専念できる環境づくりに取り組むところも出始めています。
本書は、今後、職場環境づくりの新しい課題のひとつとして、LGBTの人たちと共に働いていくための啓蒙的かつ具体的なアドバイスも盛り込んだ働くすべての人に必読の書です。
img & content via: http://jitsumu.hondana.jp/book/b195523.html