パレードだけじゃもったいない!台湾来たら映画鑑賞はいかが?
10月の台湾はまさに「LGBT Month」!まもなく開催されるアジア最大級のプライドパレード「台灣同志遊行(台北LGBTプライドパレード)」を始め、LGBT関連イベントが目白押しです!
台北ではパレードに先駆けて、10月23(金)より「台灣國際酷兒影展(台湾国際クィア映画祭)」が開催されています。アジアのみならず、世界各国から集められたLGBTテーマの映画作品を一挙に観賞できる貴重なチャンスです!
昨年大好評を博した、満員御礼の人気映画祭!
昨年2014年から始まったばかりの「台灣國際酷兒影展」。30カ国60作品が出展され、チケット売り切れ作品も続出!初開催にして台湾を代表する大人気LGBTイベントとなりました。
今年はさらにパワーアップし、長短編作品合わせて、なんと合計約100作品が台湾に大集結!イメージキャラクターは台湾の人気歌姫・楊丞琳(レイニー・ヤン)がつとめています。
そして、今年のテーマは「愛無所不在」。直訳すれば「どこにでも存在している愛」という意味です。
本屆影展核心精神為「We Are Everywhere 愛無所不在」,要向社會大眾傳遞:LGBT朋友跟每個人一樣生活在這片土地的任何一個地方,只要大眾的支持無所不在,愛,就會無所不在,社會自然更加和諧美好。
今年影展將精選近百部影展口碑佳片服務影迷,同時為落實性別教育,也將到台灣更多地方進行巡迴,讓LGBT作品的感動與關懷傳遞出去,實踐愛無所不在的精神,期許台灣哪天也能與美國相同,一起「Love Wins」!
via : 台灣國際酷兒影展 公式サイト
今回のテーマは「We Are Everywhere 愛無所不在」。LGBTの友人たちは皆、同じようにこの土地のあらゆる場所で生きています。みなさんの支持が社会に溢れれば、愛もまた、あらゆるところに満ち溢れるようになります。社会はそうして、自然と美しい調和がとれるようになるのです。
今年の映画祭では、特に評価の高い約100作品をみなさんにお届けいたします。同時に、性に関する教育をより親しみやすいものとするため、台湾各地を巡回することにしました。LGBT作品への感動と関心を伝えていくことで、「あらゆるところに愛が溢れる」、アメリカと同じように「Love Wins!」を掲げられる、そんな未来が台湾に訪れることを願っています。
訳 : Kazuki Mae
注目作品をピックアップ!
出展されているおよそ100作品の中から、長編作品の注目作をここでご紹介します!世界的有名俳優が主演するヒューマンドラマから、緊張感あふれるドキュメンタリー作品まで、豊富なバリエーションで映画祭を盛り上げます!
1. 心靈大道(Boulevard)
家庭にも仕事にも堅実な60歳を迎える主人公が、ある男の子との出会いをきっかけに「真の人生」について考え始める感動ストーリー。彼が最後に見つけた答えとは、一体何だったのか。
名優ロビン・ウィリアムズ最後の出演作として話題の本作、なんとこの映画祭がアジア初上映とあり、注目が集まっています!
『心靈大道(Boulevard)』
アメリカ / 2014年 / 88min
2. 出櫃父母在偶家(Gayby Baby)
同性カップルを両親に持つ子供たちに焦点を当てたドキュメンタリー。「子供の視点」からLGBTを描いたところがユニークで、子供ながらに「性」について悩み考える姿が、大人の私たちに新鮮な驚きと気づきをもたらてくれます。
多様な社会が生まれつつある今だからこそ、ぜひとも見ておきたい一本です。
『出櫃父母在偶家(Gayby Baby)』
オーストラリア / 2015年 / 85min
3. 役男忘(How to Win at Checkers (Every Time))
タイの田舎町に住む孤児の兄弟の物語。貧しいながらも幸せに暮らしていた2人にもとにある日、一通の「徴兵通知」が届き、事態は思わぬ方向へと動き始めます。
タイ社会の低層に生きる人々の現実をありありと映し出した、必見の一作です!
『役男忘(How to Win at Checkers (Every Time))』
タイ・インドネシア・アメリカ / 2015年 / 80min
4. 年輕女孩愛過來(Sand Dollars)
フランスへ行きたいと願うドミニカの少女と、彼女の美しい容貌に一目惚れした貴婦人。次第に深まっていく2人の関係を通して明らかになっていく「愛」と「孤独」。果たして、それぞれの迎える結末とは?
「アカデミー外国語作品賞」へのノミネートも期待される話題作が、台湾上陸です!
『年輕女孩愛過來(Sand Dollars)』
ドミニカ・メキシコ・アルゼンチン / 2014年 / 80min
5. 麥加同志(A Sinner in Mecca)
同性愛がタブーとされているイスラム教信者でありながらゲイであることをカミングアウトした一人のムスリムが、サウジアラビア・メッカでの巡礼を撮影した鬼気迫るドキュメンタリー作品。彼が聖地で目にした光景とは、一体どのようなものだったのか?
ベールに包まれたイスラム世界への決死の潜入を試みた衝撃作。息を呑む緊迫の展開から目が離せません!
『麥加同志(A Sinner in Mecca)』
アメリカ / 2015年 / 79min
6. 肯亞艷陽下(Stories of Our Lives)
ケニアに生きるLGBT当事者たちにスポットを当てた真実に基づいた物語。LGBTへの非難が始終飛び交う過酷な環境の中で、彼らは一体どのように生きてきたのか?そして、これからどこへ向かおうとしているのか?
トロント国際映画祭でも高い評価を受けた本作。あなたも、ケニアの「今」を目撃してみませんか?
『肯亞艷陽下(Stories of Our Lives)』
ケニア / 2015年 / 62min
「台灣國際酷兒影展」は11/22(日)まで開催中!
観賞してみたい作品は見つかりましたか?なかなか見ることができない世界各国のLGBT映画に触れることのできる、またとないチャンスです!日本からも『佐藤家の朝食、鈴木家の夕食』、『Starting Over』の2作品が参加しています!
台北・台中・高雄の台湾三大都市を一ヶ月かけて巡回する一大イベント。台湾にお越しの際には、ぜひ足を運んでみてはいかがですか?
【台灣國際酷兒影展(台湾国際クィア映画祭)】
台北:10/23(金) – 11/01(日)
台中:11/02(月) – 11/07(土)
高雄:11/13(金) – 11/22(日)
Web : http://www.tiqff.com
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YouTube Channel : https://www.youtube.com/user/tiqff
画像出典:台灣國際酷兒影展 公式サイト / 公式Facebookページ
映像出典:台灣國際酷兒影展 公式チャンネル