LGBTカップルへの対応を考えるイベントにて、ブライダル企業・式場が19社参加
5/1、東京レインボープライドウィークの一環で八芳園にて “LGBT BRIDAL CONFERENCE”というイベントが開催されました。
テーマはずばり「LGBTのカップルへの挙式に、企業としてどのように対応するか」。
今回の参加企業は15社。LGBTへの関心が高まってきていることをひしひしと感じる結果となりました。
会場となった八芳園さんは今年(2015年)の7月に同性カップルの挙式を控えており、今もプランニングの真っ最中。今後ともより多様な結婚式を実現していきたいとの想いで、挙式を引き受けているそうです。
イベントでは、既に式をあげたLGBTカップルや、LGBTカップルの挙式に携わったプランナーの方にお越しいただき、実体験から見る「LGBTカップルの挙式」についてセッションを行いました。
「私たちは、雑誌を読んでも同性での挙式はどうしたらいいのかとかわからなかった」
去年挙式を行った山瀬さん、自分たちにとってもはじめてのことが多く、何に注意するべきなのか、何がつまづきやすいポイントなのかが既存の雑誌などではわからなかったといいます。
「うちでは同性でのカップルは他の方のご迷惑になりますので・・・」
また、式場を自分で探すとなるとこういった辛い言葉を聞かなければいけない機会もまだ多く、そういった意味でも理解のある式場、プランナーの存在は大きいと語ってくれました。FTM(Female to Male トランスジェンダー)とレズビアンカップルの挙式を担当されたザ・クラブ・オブ・エクセレントコーストの岩間さんは、「ご家族の方へのケアが大変だった」と語ります。当日の2人の呼び名はどうしたらいいのか、ご家族のことも配慮して最適な方法を選びたいと、本人達と相談しながら慎重に進めたといいます。
「反対意見は0、プランナーとしてそのプランを叶えてあげたいっていう人ばかりだった」
海外で挙式をあげたいというレズビアンカップルの夢を叶えようとしているのは、Smile story株式会社代表取締役の中野さん。中野さんはあるレズビアンカップルの挙式プランナーを務めていますが、当初相談をうけたときには、ご自身も含め社内でもほとんどセクシャルマイノリティのことをよく知らなかったとのこと。それでも、カップル2人の挙式の話をきいて「すごく素敵!叶えたい!」という想いのほうが先にきて、分からないことは正直にカップルに相談しながら挙式を作り上げていると話してくれました。
また、LGBT研修を受けたことを通じて、社内からの従業員がカムアウトしたという企業もありました。LGBTのカップルへの受け入れ体制を整えることが、スタッフの働きやすさにも結果として繋がっていたようです。
「一度LGBTの挙式を行ったことで、少しずつ他のLGBTカップルからも挙式のご依頼をうけるようになった。」
そう語るのは、昨年みなとみらいのエクセレントコーストでLGBT挙式を手がけた株式会社ブライダルプロデュースの岩城さん。LGBT研修を受けることで体制を整え、LGBTカップルの挙式を行いました。その後、同性カップルの挙式についてのお問合せや、採用の際に学生からLGBTへの取り組みについて聞かれることも多くなってきたとのこと。
登壇いただいたプランナーの皆様に共通していたのは「同性でも異性でも、素敵な2人に幸せになってもらいたいという気持ちは同じ」という想いでした。
受け入れる企業が多くなれば、挙式に対して踏み出せずにいるカップルも背中を押されて相談にくるはず。
ブライダル業界の今後の動きに注目です。
今回イベントに携わった、同性挙式を既に受け入れているブライダル企業・式場(順不同)
八芳園 ※2015年7月にLGBTカップル挙式予定
株式会社Smile Story ※2014年LGBTカップル挙式
株式会社ブライダルプロデュース ※2014年LGBTカップル挙式
今回イベントに参加した、同性婚を応援しているブライダル企業・式場・フリーランス(順不同)
株式会社ウェディングパーク
株式会社シーマ
株式会社みんなのウェディング
株式会社クレッシェンドプロデュース
株式会社ペンギンファンタジア
フリーランスウェディングプランナー アンリーブ
群馬ウェディングチーム
株式会社A.T,Brides
東京ウェディングコレクション
ウエディングジャーナル
マイナビウェディング
ホワイトイン高崎
株式会社ワンライフ
weco
Valenty Wedding
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