【最速】ジャネット・ジャクソン新作 “Unbreakable” 試聴会に行ってきた結果をお伝えするわ

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ジャム&ルイスとの黄金タッグ、完全復活!

スピーカーから、ジャネットの新作の一曲目「アンブレカブル」が流れてきたとき、懐かしさと新しさを感じたの。懐かしさは、ジャネットの腹心のプロデューサーであるジャム&ルイスとの9年ぶりの組み合わせだってこと。自分が自分らしくいられるホームに戻ってきたのねって。そして新しさは、この組み合わせが生み出す未来志向のサウンドがそうだってこと。もちろん、過去の音楽へリスペクトはあるわ。だけど、たとえ引用があってもそれが最先端の音になる。ひとつの理想的な音楽の姿ね。ゴシップ情報しかあまりなかった最近のジャネット。曲全体から彼女の感謝の気持ちが伝わってきて、会いたかったジャネットに会えた気がしたわ。

ミッシーエリオットとの二曲目「バーンイットアップ」

ジャネットには、自分が自分らしくあるように励まされてきたわ。大ヒットした三枚目「コントロール」では、「私の名前はベイビーじゃないわ!ジャネットよ(ナスティより)」って吠えていた。この曲では、エンターテイナーであり、社会派アーティストでもある自らの立ち位置を高らかに宣言している。社会問題も真っ直ぐに見つめた傑作である四枚目「リズムネイション1814」のジャネットが健在だってことを確信したわ。49歳になったジャネットが理想を説くのだから重みが違うわ。

エロティックな三曲目、男性ボーカルの入る四曲目、エロスもジャネットの得意ジャンルよねと、セクシーな気持ちになりながらの五曲目。幼児虐待について歌われていたわ。この落差が素晴らしいわ。下半身を揺らした後で、上半身にも訴えかける。つくづく懐の広いアーティストね。

最愛の兄、マイケルとのこと

前作「ディシプリン」発表から一年後、兄マイケルの死があった。ジャネットとマイケルの仲の良さは有名な話。アーティストとしても、兄を尊敬していた。だから今作にはマイケルの影響がどう出るのかなんていうのがあったの。だから確かな愛情を歌った六曲目から、泣く準備はできていたの。それでの七曲目「ブロークン・ハーツ・ヒール」。アップテンポのバックトラックに、マイケルとのまぶしい思い出が語られる。そしえ「愛するものを失った悲しみを乗り越えて、また強くなる」というメッセージ。これぞ人生だわ。もちろん泣いたわ。「ウー」や「ラララ」ってコーラスも素晴らしいの。歌詞の「来世で」って言葉も切なく響く。お願い、聴いて!

粒ぞろいの後半

さて、よくあるアルバムなら、このあたりで捨て曲が出てくるところだけど、ジャネットはそんなことはしない。ジャム&ルイス的解釈のEDMの8曲目、ファーストシングルのスローな9曲目、70年代へのオマージュ的な10曲目、これなんてジャネットの理想主義の結晶じゃないかしら、佳曲のオンパレード。ついで永遠の愛を歌う11曲目、12曲目でアッパーになったら、しっとりとピアノとボーカルで聴かせる13曲目「プロミス」。これなんて子どもたちの可能性について歌っているのね。しっとりとしていたら14曲目にやってきた「レッスンズ・ラーンド」。ドメスティック・バイオレンスなのかしら、どうしようもない関係を続ける女性に、それでいいの?と優しく問いかけるジャネット。それもジャネットね。

15曲目の「ブラックイーグル」は異色。アメリカンインディアンのスピリットも感じる人生の応援歌。16曲目も人生についてね。そしてラスト17曲目「ゴン・ビー・オールライト」。70年ファンクからの引用もありつつ、未来へ続く感じで終わるのはさすがジャネット&ジャム&ルイス。黄金のタッグの真骨頂だわ。そして感動冷めやらぬ中、ジャネットからの一言メッセージ。ありがとうジャネット。幸せな気持ちで心が満たされているわ。

ジャネットはずっとLGBTのアライ

アルバムは最高。でも、ジャネットはLGBTにとって単なる一人のアーティストじゃない。ジャネットはLGBTの強力なアライなの。六枚目の「ベルベット・ロープ」を聴いてほしい。1997年の作品よ。収録曲「フリー・ゾーン」ではホモフォビアについてはっきりと反対の意を表明しているし、ヒット曲「トゥゲザー・アゲイン」はAIDSで亡くなった人たちへのアンセムとなった。彼女はAIDSの基金にも多大な貢献をしているの。

2010年には It Gets Better Project や The Trevor Projectをサポートすることで、LGBTの若者たちの自殺防止のために力を貸している。そして最近ではトランスジェンダーの人生についてのドキュメンタリーを作って、差別解消に努めている。こうやって振り返ってみると、音楽こそ進化していくけど、スピリットには一本線が通っているのね。大好きよ、ジャネット!!!

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ジャネット・ジャクソン「アン・ブレイカブル」

2015/10/3(土)国内版発売。(US10/2)国内配信開始日10/2深夜

価格2,400円+税/解説・歌詞・対訳付

Janet Jackson Unbreakebale World Tour

11/19(木)インテックス大阪五号館

11/21(土)さいたまスーパーアリーナ

11/22(日)さいたまスーパーアリーナ

http://www.creativeman.co.jp/artist/2015/11janet/
画像引用: http://www.talkingwithtami.com

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