知らなかった!!!イスラエルは実はとってもゲイフレンドリーな国!

Israel

語学学校でのイスラエル人女性との出会い

僕は10月からベルリンでドイツ語学校に通い始めました。
その学校には世界中からたくさんの人がドイツ語を勉強しに来ています。
ベルリンはとてもゲイフレンドリーな街ではあるものの、ドイツ語学校となるとベルリンに住んでいる人ではないため、すべての人がゲイに理解があるわけではなさそうだと、僕としては少し氣構えて学校へ通い始めました。ところが、クラスが始まり、クラスメートと仲良くなるにつれて、どの国の人もとてもいい人たちで、多くの人がゲイに対する理解を示していることに驚きました。

ドイツ語を教えてくれるドイツ人の先生はオープンなゲイで、副業でコンチータ・ヴルストのように女装をして歌を歌っている方。たまたま隣の席に座ったエジプト人男性はパートナーがオーストリア人でベルリンにあるオーストリア大使館に勤めることになったため、一ヶ月前にベルリンに越してきたばかりと話してくれました。そして、イスラエル人の女性は僕がゲイであり、同性婚をしてベルリンに来たことを知ると、とても僕に興味を持ってくれて沢山話しかけてきてくれました。

その彼女とは授業で話を重ねるたびに意気投合し、いろいろな話をしました。
アメリカで起きた9.11のテロ事件以降、中東というと怖いイメージばかりが頭をよぎってしまっていた僕は、彼女の話を聞いて、イスラエルが僕の想像とは全く違いとてもゲイフレンドリーであることにビックリしました

イスラエルは中東の中でLGBTへの理解が一番進んでいる

ドイツ語の学校で友達になったイスラエル人の女性はイスラエルのテル・アヴィヴという町の出身でした。彼女はそこで暮らしていた頃はゲイの友達がたくさんいて、ゲイであることはベルリンのように社会に受け入れられ、その場所はゲイにとってとても暮らしやすい場所になっていることを話してくれました。正直、僕はそれを聞いても、彼女が何を言っているのか全く理解出来なかった程困惑してしまいました。というのも、中東にはユダヤ教徒やムスリム、キリスト教徒が多く住んでいのを知っていたため、それらの宗教観からゲイは未だに迫害され続けているのだと勝手に決め付けてたのです。ところが、実際のイスラエルの人々はとても先進的な考えの持ち主が多いようで、ゲイへの理解は日本より進んでいるように感じました。

イスラエルは中東の中ではLGBTの人権を守ることについて最も進んでいる国であり、アジアを含めた国の中でも最も進んでいる国と言われています

イスラエルに住む多くの人が同性婚を支持している事にも、イスラエルの人々がどれだけ人権に対しての考えをしっかりと持っているかがわかるとおもいます。

また、イスラエルでは1992年より性的指向による雇用差別を法律で禁止し、国としてもゲイの権利がしっかり守っているのです。(特定の宗教団体へはその宗教観からこの法律は免除されています。)

「中東のゲイの都市」テル・アヴィブ(Tel Aviv)

TEL AVIV

彼女の出身であるテル・アヴィヴはイスラエル人口第2位の都市であり、国の中央に位置する、地中海に面した都市です。テル・アヴィヴはゲイフレンドリーである街として有名で、街を歩けば沢山のゲイカップルが手をつないで歩いています。同性カップルが沢山いるため、異性カップルを見つける方が難しいと言われているような街です。また、アメリカのOut マガジンからは「中東のゲイの都市」というニックネームをも得た街です。また、2011年にはLGBT Travelersにより、ベスト ゲイ シティーとしてランク付けされています。

イスラエルでは宗教なしでは結婚ができない

イスラエルは中東、アジアで一番最初に未登録の同性カップルを認めた国です。ところが結婚やパートナーシップ等は今でも法律で認められてはいません。

それは、イスラエルでは宗教的な結婚のみが存在し、Civil Marriageと呼ばれる民事婚はイスラエルには存在しないためです。結婚は宗教当局によって行われる宗教婚のみとなっているためです。異性愛者でもお互いが違う宗教である場合は民事婚がないイスラエルでは同性カップルと同様に結婚はできません。

ところが、イスラエルでは海外で婚姻手続きをした場合、その結婚が自国でも認められるため、イスラエルでは結婚ができない異教徒同士の異性カップルや、同性カップルは海外で結婚をすることでイスラエルでもその婚姻を認めてもらうことができるのです。

2006年から海外で結婚をした同性カップルはその婚姻がイスラエルでも認められるようになり、これにより異教徒同士の異性カップルや同性カップルもイスラエルで夫婦やパートナーと認めてもらうことができ、税金や年金なども配偶者として共に収めることがきたり、配偶者としてメリットを得ることもできるのです。

片方が外国人のカップルにも市民権を与えるようになりました

上記で説明したようにイスラエルでは民事婚が存在しないため同性カップルや、宗教が違う異性カップルもイスラエルでは結婚ができません。そのため、片方が外国人であった場合、市民権の問題からイスラエルで一緒に暮らすのは難しくなってしまいます。

ところが、2014年の法改正により、海外で同性婚をしたカップルは片方が外国人である場合でも、イスラエルに移住する意思がある場合は外国人配偶者にもイスラエルの市民権を与えるようになりました。2014年以降、イスラエル人と外国人カップルもイスラエルでカップルとして暮らすことができるようになったのです。

2008年以降、ゲイカップルも養子を引き取ることも可能に

以前はレズビアンカップルの一方の血のつながった子供である場合にのみ、そのパートナーにもその子供の後見人の資格を与えるというものでした。その後、2006年にレズビアンカップルへ片方の血のつながった子供をそのパートナーも養子としてパートナーの子供を受け入れることができるようになり、2008年にはすべての同性カップルが血のつながりのない子供であっても養子として受けるられるようになったのです。

Israel

 中東へのイメージがガラリと変わった!

中東ではイスラム国などの行動が目立つ事からあまり良いイメージがありませんが、よく見てみるとイスラエルのような国もあるのだと話を聞いて初めて知りました。

ドイツ語のクラスで知り合ったイスラエル出身の友達もとてもオープンマインドで人あたりもよく、気さくで面白く、僕の今までの中東のイメージを大きく変える出会いでした。テル・アヴィヴは地中海に面してビーチもあり、たくさんの観光客も訪れるリゾート地でもあます。いつか僕も実際に遊びに行ってみたいと思っています。
画像出典:Stefan HolmRostislav Glinsky / Shutterstock.com

もっと読む

READ  ドイツ人の男性と付き合ってから分かった!ドイツ人に多い4つの習慣

Israel

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

高校、大学の6年間をアメリカで過ごしたあと、2004年5月に日本へ帰国。働き始めると同時期に、今のパートナーと日本で出会い、すぐに同棲生活をスタート。 パートナーの出身国であるドイツでは同性婚(正式名所はパートナーシップ)が可能なことから、将来を考え、ドイツへの移住を決意。同棲から10年が経った2014年12月にドイツにて、パートナーシップを行い、 現在は新しい家族(ラブラドール レトリバーのメス)と共にベルリンで暮らす。