タイの発展場に出入りしていたYさん
タイ人のHIV感染者数は東南アジアで二番目にHIV感染者が多い国である。そう言われています。国際連合エイズ合同計画(UNAIDS)によると国民の1割強が感染していると言われており、その数値の高さから判明してない潜在的な感染者がとても多いと言われています。今考えれば、そこに住んでおり、現地のゲイと関わりがあり、タイの発展場に行ったことがあるYさんは感染していてもおかしくないのでした。
Yさんの感染原因
Yさんはタイと日本を1か月程度行き来しており、タイの発展場にもよく出入りしていたそうです。日本でも色々な人とゴムを使わずに性的な接触をしてしまったりしていたそうです。
Yさんは、その当時に付き合っていたタイ人が感染していると知人から聞いてはいたそうです。が、当の本人も感染はしていないとYさんに嘘を伝えており、本人が違うと言うなら、自分には関係ないだろうと思っており、また感染なんて簡単にしないと思っていたそうです。なにより、Yさんは当時の恋人を愛していたそうで周囲の言葉等聞くつもりもなかったそうです。
そんな彼と付き合っていた時期に風邪に酷似した初期症状、風邪をひきやすくなった等の体調面の変化があったそうです。
そして、その彼は自身が感染していることを知っていたそうです。
Yさんはそれを受け入れ、検査を受けた時にHIVに感染していることが分かったそうです。しかし、それは同時に同じ立場で感染したにも関わらず、Yさんは僕に同じ嘘をつき、僕に感染をさせたという揺るがない紛れもない事実が判明した瞬間でした。
Yさんの裏切り
またYさんは他の人と性的なやり取りをしたり、性的な接触は一切ないと当時言っていました。
が、コソコソとメールをしたり、僕がいない間に出掛けたことを内緒にしていたりしていることから、常日頃怪しいとは思っていました。この機にはっきりとさせよう、そう思いメールを見せてもらうと、そこにはおびただしい性的なやり取りと、性的接触を済ませた後のメールがたくさん潜んでいました。
全てにおいて裏切られていた。
HIVの件も、男関係も全て嘘で塗り固めたものでした。「一生傍にいる。裏切らない。」そう言った言葉でさえ、嘘だったのです。
これ以上付き合っていることは出来ない。
僕はYさんと別れる決意をしました。
Yさんとの別れ
話し合いをした結果、Yさんとはお別れをし、お友達・元彼として接することになりました。しかし、実家に戻ることを拒まれた為、生活は今まで通り2人で行っていくことにしました。
Yさんはすぐに新しい彼氏を見つけました。HIVに感染して、これから僕は恋が出来るのだろうか。これから先、受け入れてくれる人はいるのだろうか。裏切らない人はいるのだろうか。
そんなことをぼんやりと考えて、特に恋をすることも無く、ただただ日々を過ごしていました。とりあえず、病院に行こう。そう思い、Yさんを連れて東京医大病院へ向かいました。
画像出典:http://wooderice.com
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