病気になって初めてわかった、人の光と闇|私がHIVに感染した原因22

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飲み屋さんでの出会い。

Sさんに振られてから、また自暴自棄になり、僕は毎日二丁目でお酒を飲んでいました。家が近かったこともあり、毎日毎日お酒におぼれておりました。

そんなある日、Kさんと知り合いました。Kさんはとてもほんわかしており、看護師をされているので、僕のことも理解をしてくれるのではないか、そう考えておりました。看護に携わっているということは医療にも詳しいはず、きっと受け入れてくれるはず、そう思っていました。

言い出せない。

前回Sさんと恋仲になり、お互いに両想いだったにも関わらず、HIVであることを伝えた瞬間に気持ちが消えてしまう。

あの日から、誰にもHIVであることを言い出せなくなってしまっていました

Kさんとも仲良くさせて頂いていましたが、伝えるのがとても怖く、関係が崩れてしまうことが怖く、なかなか伝えることが出来ませんでした。

けども、伝えなければいけない。そう思い、二人でホテルに行ったさいに伝えました。

Kさんは付き合うことは出来ないけど、仲良くはしていこうね。

そう言ってくれたのでした。

 

その後も何度か恋はしました。

付き合うことが出来たこともありますが、『病気だから出来ないことがある。』と振られることや、『病気の人とは付き合えない。』と言われることもありました。

色々あったお陰で、人の良いところも悪いところも見えた気がしました。

現在

去年の二月、主治医の勧めもあり、薬を飲み始めました。特に副作用もなく、ウィルスも検出されず暮らせています。

病気になって分かったことは、人の汚さ。自分に理解できないものは、調べもせずに排除しようとするってこと。(未だに2ちゃんねるに書かれてたりしますし。暇な方もいるもんですねw)

また、その逆もあり、理解をしようと努力してくれたり、そんなことは関係ないと声をあげてくれる人もいること。そちらの方が少数ではありますが、いつかそういった人が普通になり、こういった差別が無くなるといいなぁ、そう思います。

 

そして、僕は今、大好きな嫁(男)もでき、二人で暮らしています。最近は犬も飼い始めました。

嫌なことがあった分、きっと今が幸せなんだなとは思います。

明けない夜はないんです。止まない雨もないんです。諦めないで他の人にも生きてほしいなあ、そう思います。僕も、まだまだこの先色々あると思いますが、負けないで生きていきます!

それでは、またお会いする日まで。

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