日本人の国際結婚
最近facebookを見ていてある記事を目にしました。それは、”日本人男女が「国際結婚したい外国人」は?”というものでした。ドイツ人夫がいる僕としては見逃せない記事でした。その記事によるランキングは以下です。
日本人女性が結婚したい外国人男性
第1位 イギリス人
第2位 アメリカ人
第3位 イタリア人
第4位 フランス人
第5位 スペイン人
日本人男性が結婚したい外国人女性
第1位 日本人 (外国人じゃないよ!)
第2位 アメリカ人
第3位 イタリア人
第4位 イギリス人
第5位 ロシア人
(情報元:The Huffington Post Japan)
っと、あれ?ドイツ人どっちにもランクインなし!なぜ?と驚いたのですが…やはり、日本人にとって、ドイツ人って馴染みのないものなのでしょうか?日本で暮らしていた時もドイツ人である僕のパートナーは外見が白人であるだけで、アメリカ人と呼ばれたり、近所の子供からは「英語マン」とあだ名を付けられたりしていました。ドイツ人は英語は得意ですが、母国語は英語ではなくドイツ語だし、アメリカ人でもありません。そこで、今回は日本ではあまり知られていない、ドイツ人に多い特徴を4つご紹介します。(ドイツには白人、アジア人、黒人など様々な方がおり文化も多種多様です。ここでは、私が今までに出会った様々なドイツ人の中から見えた文化的な特徴をお伝えしています。)
1. お金を大切に使う
多くのドイツ人はとてもケチで、お金を大切に使います。買い物をする際にはその商品のことをとことん調べつくし、納得すれば購入し、しなければ購入しません。そのため、購入した際は壊れるまでとことん使いこみます。これは洋服やバックに対しても同じで、見かけなどは関係なく使えるか使えないかで判断します。見た目がボロボロでも、まだ使えるから使う。
ベルリンで電車に乗っていても、皆んなボロボロのリュックを普通に使っていたり、洋服などもブランドものを着ている人は一切なく、流行りというより、それぞれ好きなものを好きなように来ているという感覚です。日本人である僕は身に付けるものなどは流行などに合わせて買い替えたりし、少し古くなってみすぼらしくなったら買い替えたりしていました。買い物へ行った際も、衝動的に買い物をしたりする事もよくありました。
ただ、ドイツ人と付き合い始めて、彼と一緒に買い物へ行くようになってからは、買い物をするたびに彼から、「それ、本当に必要?」と毎回聞かれるので、常に買い物の際は自分でも「これ、本当に必要かなぁ?」と考えるようになりました。
必要か、必要じゃないかと考えると、大抵のものが必要ではないのです。この買い物癖がなくなると、物欲は減り、あれが欲しい、物欲に振り回される事が減り以前より幸せに暮らせるようになったのは自分でも驚きでした。この事はドイツ人である僕のパートナーが日々の生活の中で僕に教えてくれた事でした。悪く言えば、「ケチ」ではあるけれど、良く言えば、節約家でものを大切にする人たちですね。
2. ロマンティックなことは一切ない
日本人が考える外国人とは、とてもロマンティックで、誕生日なんかもサプライズを用意してくれたり、結婚のプロポーズも盛大にしてくれたり、というイメージがあると思いますが…ドイツ人はそれらのイメージとは全く正反対なことが多いです。
アメリカ人男性などはとてもロマンチックでグイグイ引っ張ってリードしてくれるタイプの人が多いのですが、ドイツ人男性はそういう人は滅多にいません。リードして決めてくれるというよりは、どうしたいのか聞いて、相手がしたい事に問題なく同意ができれば行動に移すという感じです。なので、結婚のプロポーズもしない人が多いようです。女性側から男性側に結婚をしたい事を伝えなければ男性側から行動を起こす事は滅多にありません。プロポーズをされるのを待っているだけではその日は永遠にやってこないのです。
僕たちの場合も、僕から将来の話を持ちかけ、ドイツでの結婚に踏み切りました。なので、彼からのプロポーズもなければ、未だに結婚指輪も買っていません。また、ドイツではバレンタインデーをお祝いする習慣もなく、お店ではバレンタインデーを飛ばして、イースター商品が並びます。
3. 結婚をできる限り避ける
多くのドイツ人は結婚をできる限り避ける傾向にあります。それは、日本と違い離婚に莫大な労力とお金がかかるが一つの理由ですが、自立した女性が多く、結婚という制度を必要としていない女性が多い事も事実です。
ドイツの家族である、僕の義理の弟は彼女と家も一緒に買い、子供も一緒に育てていますが、結婚はしていません。彼女も仕事をしている為、彼女側が結婚の必要性を感じていないのでしていないという事です。結婚はしていなくても内縁の妻、夫として認められるので、女性側も男性側もしっかり育児休暇をもらう事ができます。
また、ドイツ人は上記の理由から結婚にとても慎重な為、10年以上同棲生活をした上で結婚に踏み切るカップルが多いようです。とても論理的で合理的な人が多いドイツらしい考え方だとは思いますが、日本人からすると結婚するのに、10年も待ってられないというのも正直なところあるとも想います。
4. とても几帳面でキレイ好き
ドイツには有名なことわざがあります。
「人生の半分は整理整頓である」
というこのことわざ。日頃から整理整頓を心がけて過ごす事で、生活の中での秩序や規律をもたらし、きちんとした生活を送れる人間に成るという意味です。たしかに、整理整頓をしていればものをなくす事もなく、ものを探す時間も減りとても合理的な考え方だと思います。この他にもドイツ人はクリスマスになれば、どの家も窓辺に可愛いクリスマスの飾りを飾り、夏にはボリュームのある壮大なお花を飾り、外を歩いている人たちを楽しませてくれます。また、窓はいつもピカピカで部屋を常に綺麗に保ち、1日のスケジュールの中に掃除の時間が必ず含まれています。その為、多くのドイツ人はキレイ好きで玄関で靴を脱ぐ習慣はないものの、多くのドイツ人が日本と同じように玄関で靴を脱いで家に入ります。
また、僕のパートナー曰く、ドイツでは小学校で、男の子もオシッコをするときは座ってするように習うそうです。立ってオシッコをするとオシッコが飛び散りトイレを汚すからなのだとか。この話を聞いた時は正直びっくりししましたが、それくらいドイツ人はキレイ好きなのです。
ドイツ人と日本人は似ている?
日本とドイツは両国が敗戦国であるという共通点があります。物を大切にする文化など、日本と似ている部分も多くあります。勤勉で質の高い商品を製造します。また敗戦の貧困状態から、今ではヨーロッパを牽引するほどの経済大国であるドイツは、敗戦から急成長したという点でも日本と似ていますね。
ですが、決定的に違うところがあります。それはドイツは個人主義であるのに対し、日本は協調性を大切にするということです。その部分の違いが大きいため、コミュニケーションの取り方が大きく違い、多くの日本人から懸念される部分もあります。ドイツでは空気を読むよりも自分の意見をはっきり言う事が正しいとされ、人の気持ちやその場の雰囲気などを気にせず、ただ自分の意見を言います。10年以上もドイツ人と付き合っている僕であっても、そういう発言にイライラする事が多々あります。それが良いか悪いかは別にして、この事に慣れてしまえば、ドイツ人と日本人はとても相性がいいのではないかと僕は思います。
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