LGBT、ゲイの老後
近頃テレビやら新聞、雑誌なんかで、「超高齢化社会」「少子高齢化」「介護保険」なんてワードを聞いたことがあり、「自分には関係ないかー」とか「まだまだ先の話だしー」など思ってたり、はたまた老後のことを考え過ぎて「あえて老後のことは考えない!」ってネガティブに考えてる方もいると思いますが、いったいゲイってどれぐらい、老後のことを考えているのでしょう?
そもそも自分がこの年齢になるまでリアルに老後について考えることも無く、まだまだ先の話で他人事のようにしか思ってませんでしたが、3年前に介護の世界に入ったのをきっかけにリアルなゲイの老後(自分の老後)……見たくない現実が仕事を通して見えちゃったので、老後のための有益な情報を知って頂きたいと思います。
あなたの税金は「現在の」高齢者のために使われている
皆さんは国のお金(私たちの税金など)が、「介護」のために年間どのぐらい使われてるかご存知ですか?ズバリ、「約10兆円」です!年間、国が使えるお金が約100兆円あります、そのうちの10兆円…つまり国のお金の1割が、介護を必要とする人たちに使われています。なんだかキリの良い数字ですが、ちょっと昔を振り返ると、2000年に介護のために使われたお金は3.6兆円で、たった15年で3倍弱に増えちゃいました。逆にちょっと未来を覗いてみると、2025年には、介護のために使われるお金は21兆円にまで増大することが確実視されています!
わかりやすくすると、下記のようになります。
【介護分野に分配されている金額の推移】
2000年: 3兆円
2015年: 10兆円
2025年: 21兆円
という感じです!
「確かにすごい額ってのはわかったけど、10年後の2025年でも自分はまだお爺ちゃんじゃないから関係なーい」なんて思ってる人いません?はい、実は私がそのうちの一人でした……
現状、私たちが納めている「税金」は現在の高齢者のために使われているようなものです。もちろん、私たちが「お爺ちゃん」になった時、若い世代の人が私たちのために「税金」を払ってくれるとは思いますが、少子高齢化(若い人口よりお年寄りの人口が多いこと)がすごいスピードで進んでる日本では、「税金」を納める人口がとても減るので、現状維持は難しくなってきますし、あてにしてたらバカを見るのは自分です。
今までは、若い人口が増える→納められる税金の額も大きくなる→人口の少ない高齢者に対して、使用できる税金が増える……という好循環がありました。これからは、若い人口が減る→納められる税金の額も減る→増えた高齢者に使える介護の税金も少なくなる。上記のような構図は決まっており、これから先、私たちが今の高齢者と同じような介護保障を受けることは難しくなると思われます。
なぜなら、
①私たちが現在支払っている税金は「現在」の高齢者に使われている
②私たちが高齢者になったときには、税金を納める世代の人口が減少、国が介護保障に使用できる税金の額も減る
今あなたが支払っている税金はあなたのもとに帰ってくる可能性は見込めないこと、そして今後も税金を納める人はどんどん減っていくということを考えれば、少しでも早い段階から若いうちから貯金をして、自分で準備をしておいたほうが絶対に良いです。というより、老後生きていけませんよ。