ゲイにカミングアウトされた人の”惜しい!”2つの反応

come-out

カミングアウトに対するよくする反応

LGBTにカミングアウトされた人(主にストレートの方)がよく言う、優しいようで惜しい!反応をお伝えします。

1.「お前がゲイとかどうでもいいよ」と軽く受け流される

この言葉は、私が実際に友人から言われた事のある、その人の優しさから出た言葉です。しかも、一人だけに言われたのではなく、それから幾度となく様々な人・場所で言われ続けてきた言葉です。その意味は「男であるとか、ゲイであるとか、そんなこと関係なく友達だし、今更セクシュアリティを知ったところで、だから何?その程度で嫌いになんかなるわけないじゃん。」という事でした。ひとりの人間として、自分の事を好いてくれている。都合の良い解釈ですが、実際、そう言われて心底安堵しましたし、私にとってはとても嬉しい言葉でした。それでも、なぜか心に刺さるトゲ。チクッと、嬉しいんだけど、なぜか哀しい気持ちもありました。励ますつもりで強い表現を使う人もいれば、そんなくだらないこと、と辟易した表情で言ってくる人もいました。

このような反応を受けると、本当に受け容れてもらえたのか、不安が残ります。カムアウトを重く捉えられ過ぎるのも困るけど、軽く受け流されるのも悲しい。結果、なんでわざわざカムアウトをしたのだろうか。自分の事をもっと知ってほしいだなんて、エゴだったんじゃないか。と考えてしまいます。この「お前がゲイだとかどうでもいいよ」という反応を受ける度に、少し罪悪感にも似た気持ちで、もやもやする気持ちが残ります。

2. 「そんなプライベートなこと、関係ないのになんで話すの?」と返す

悪い意味ではなく、興味本位で友人から聞かれる事があります。カムアウトに、明確で重い理由が必要なのでしょうか?

「どうしてそんなプライベートなことを話したの?」に対する答えは簡単です。普通に会話がしたかったからです。恋バナに自分も参加したかったし、恋人ができたら友達に紹介したいし、ちょっとエロい話だってしたい!そんなちょっとした理由でカムアウトをするのは、間違っているのでしょうか?自分がカムアウトすることで、周りのセクシュアルマイノリティへの理解を促進させたい、とか、そんな立派な理由が必要でしょうか?ストレートにとって当たり前に話せる事が、当事者にとっては当たり前ではなく、カミングアウトしてからでないと話せないのです。

ストレートにとってあたりまえのことを、ゲイにとってもあたりまえにする。当事者にとってはとても羨ましくて、大切な事です。だからこそ自分がゲイであることを伝えることは、プライベートであると同時に、伝えなければいけないことなのです。

正しい反応とは?

ではカミングアウトされたとき、どんな反応をすればいいのでしょうか?人によって答えは違うと思いますが、私の場合は「言ってくれてありがとう。」と受け止めてもらえると、この人に伝えて良かったと安心します。もし「ゲイとかどうでもいい」だとか「関係ないでしょ」と、相手への気遣いのつもりで言っていた方は「言ってくれてありがとう。」と一度言ってみてください。きっと喜んでもらえると思います。

READ  Tokyo Rainbow Festival 2015 Report
come-out

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

平成2年生まれ。セクシュアリティはゲイ。大学卒業後、人材派遣会社に勤務中。家族友人職場にカムアウト済でオープンに生活しています。座右の銘は「死ぬこと以外かすり傷」